Strafkolonie-キャラクター資料館【本家/学園共用】
TOP > 記事閲覧
fld_nor.gif 【Goetia】
投稿日 : 2020/05/15(Fri) 09:12
投稿者 ガイーシャ
参照先
――その意味は「呪術」
その更なる源泉は「嘆き」「慟哭」「苦しみ」

其れは呪いから生まれ、呪いに生かされ、呪いと生きている
歪んだこころの断片。
編集 編集
< 12345678>
件名 I need you in my world.
投稿日 : 2021/03/26(Fri) 01:26
投稿者 ガイーシャ
参照先
――押し付けられた生の先に、それはあった。

必要なんだと突きつけられる。
お互いに、お互いが。
どんな世界にも、きみはいたんだよ。ベル。
まるで「影」のように、いっしょだ。

あの涙を見て、あの叫びを聞いて。
結局、突き放すことが出来なかった。
離したくないと、思ってしまった。
僕自身が…、 俺自身が、求めてしまったんだ。

俺の世界に、君が必要なんだと。

ついぞ好意を否定できなくなった。
伝えることなんて、きっと、初めてだった。

暖かい。
そういう心は、こんな紛いの心臓にも残っているんだと、胸に当てて気付く。
アイツが、ボロボロの指先で僕に示してくれた場所だ。

残酷な記憶は、僕に感情を芽生えさせ、俺という存在を思い出させる。
残酷な現実は、それでも生きていてもいいだろって告げてくる。

いろんなヤツに、見せつけられた結果の。

嗚呼――本当に、現実ってのは。
残酷だよ。

ねえ?


(そう、笑えた)
編集 編集
件名 A dream of the dawn
投稿日 : 2021/03/25(Thu) 11:10
投稿者 ??
参照先
――それは、遠い原初の記憶だった。

埋め込まれた左眼から流れ込む。
永久凍土。聳える城。骨の竜が飛び交う魔の都。
生きることは苦しみだと。
苦しむことこそが生きることだと。
そう教え込まれた、虚ろな人形たちの都。
生まれ落ち、仲間と出会い、苦しみ、心を得て、裏切られ、殺し、殺され、死なれ、苦しみ、苦しみ、それでも、生き抜いた。

――「僕」は、生き残ってしまった。数少ないひとり。
本当は死ぬはずだった。壮絶な戦乱の最期、その果てに切り落とされるはずだった。
だけど目の前の女は僕を殺してくれなかった。
殺せないと、生きてほしいと、願った。

――それまで多くの友が、愛する人が、僕に生きてほしいと、願って、死んでいったように。

「僕」は多くに愛され、願われ、温かく生まれた心を胸に旅に出て――果てたのだ。
思うように外の世界で生きてみた結果。
殺す以外に能などなかったから。殺して殺して殺し尽くした果てに。
それでも悔いはなかった。
いや、少しだけ未練はあった。
せめて、絶える前に友たちのもとに、愛する人のもとに、彼らが眠る場所に、還りたかったと――

それすらも叶わず。



 赫の悪魔と成り果てた。



――これは僕の記憶であり、僕の記憶ではない。
――僕は、なにものでもない。

――俺は。



嗚呼。

お前らは、どうしてそうやって僕に押し付ける?
僕は生きていても、嬉しくなんてないのに、お前らはそうやって嬉しいからって勝手に生かす。
勝手に怒って、勝手に喚いて、勝手に願う。

勝手だ。
身勝手な自己満足の願いを、僕に押し付けるな。
……お前らが、寂しいだけなくせに。

そうやって、苦しませるのも……――教義、か。

嗚呼、ハハッ…
笑える。僕は、アイツじゃないのに。
ただ押し付けられただけの――



――。
ああ、本当に現実は残酷だよ…。


なあ。
残酷だよ。
編集 編集
件名 A dream of the underworld-4
投稿日 : 2021/03/23(Tue) 20:18
投稿者 ■■■■■■
参照先
ああとっても疲れた、こわかった、つらかった、いたかった、くるしかった、けど、なんだっけ、まあいいや!
安息の夢の世界へようこそ!
さあなんと今日は無数の黒泥の兵士に囲まれた!
何だよソレ、顔もないとか粗雑に作りやがって!
どうせならもっと人間に似せてくれよ!
こんな泥人形なんか殺しても血が出ないし手応えもなくてつまらない!
なんて言ってたら!さすが僕の望む世界!さすがは■■■■■!
嗚呼、段々手応えが出てきたじゃないか、わかってるわかってる!
そうやってどんどん技術力高めて殺しに来るもんな!最高だ!
血が噴き出るし、肉を裂く感触も焼けつく匂いも完璧だ!
それでこそ■■■■■■■■■■ってもんだ!僕たちと同じだ!
血と泥の混ざり合った死体の山の出来上がりだ!山の上で勝鬨ごっこでもして遊ぼうか!
おや、君が親玉かい?今までと気配が違… ウワッ、なんてこった!僕とそっくりだ、フードまで被って!
ふざけんな!
ぶっ殺してやる!!
そういう鏡映し影法師ごっこはやめろよ、血反吐が出ちまう!
舐めやがってよお、自分くらい簡単に殺せるんだよ!
大嫌いなんだからな!!大嫌いなんだ、その顔は!!
いくら強くたって、いくら■■■■を模倣したって、この憎悪にお前は勝てるわけがない!!
ぜんぶお前のせいだ!!ぜんぶお前のせいだ!!
死ね!!死ね!!死ね!!
嗚呼、ああ、やっと息絶えたか!無駄に手強くて疲れた!
二度とこんな気色悪いものを出さないでくれ!

出……

あ、

おい、なんだ、その顔は

おい、なんだ、そのフードの下

おい、おまえ、

おまえ、■■なの、か……?

今まで殺した無数の黒泥の生首も、■■?
おまえだったのか?

嗚呼、嘘だ!そんなわけない!
僕の望む世界におまえがいるはずないんだ!■■!

■■!!■■!!■■!!■■!!
■■!!■■!!■■!!■■!!
■■!!■■!!■■!!■■!!

おまえは僕の世界にいるはずがないんだ!!
おまえは僕の世界にいるはずがないんだ!!
おまえは僕の世界にいるはずがないんだ!!

嗚呼嗚呼嗚呼嗚呼ああああああああああ゛ああああ゛あああアアアアア゛あああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!



――xxx/100
編集 編集
件名 A dream of the underworld-3
投稿日 : 2021/03/22(Mon) 09:07
投稿者 ■■■■■■■■
参照先
「どうしてなんですか!」

子供の声がする。

「どうして俺を売るんですか、ああこれまでだって!どうして弟妹たちを!どうして、どうして貴女だけ!!」

「――わたしが生きるためよ」
「お前は要らない」

蔑む女の声だ。
ただ放心するその黒髪の少年を引きずっていく何人もの男たち。

知らない部屋。
転がされている。

「嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ俺は知らない!何も知らない!!何で!何でなんだよ!!」
「弟妹たちをどうしたんだよ、お前ら、知ってるんだろ!?なああの子たちを、お前ら、ああッ!」
「ああああああッ!!!嫌だ、嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ死にたくない!やめてくれえええええええッ!!!!」

飛び散る赫。


深く水音を立ててどこかに沈む。
目を醒ます。
青い髪を揺らし、尾を跳ね上げ、首をもたげて嗤う男がいる。

そこからは、僕の知る戦場だ。
愉快な愉快な戦場。血と泥にまみれた戦場。
愉しい戦争の世界だ。

じゃあ、アレはなんだ?

――…?
――誰だ?
――誰の記憶だ?

――おまえは、だれだ?


■ス■ブ■ット、■は何を見せ■い■――

1616371664-1.jpg

編集 編集
件名 A dream of the underworld-2
投稿日 : 2021/03/22(Mon) 09:06
投稿者 Goetia
参照先

泣いてる子供がいる!
だけど悪いね、君は兵士なんだ。ご立派に死ぬしかないのさ!
僕を蔑む男がいる!
しょうがないね、これは戦争なんだ。憎んでる暇あったら自分の命大事にしな!
僕を憐れむ女がいる!
何をふざけているのかな、コイツは兵器なんだ。君らはモノを哀れんだことなんかあるのかい!?
馬鹿馬鹿しい!全部殺しちゃった!
嗚呼、愉しいな。愉しいな!
この世界にアイツがいないのが残念だけれど!
一緒の戦場で戦いたかったな!
さぞ名戦になったことだろうと!
そう起きる度に思うのさ!
いっそ愛しさすら覚えるよ、ジーナ!
どうしてコッチに来てくれないんだい!?
嗚呼、しょうがないな!とりあえずまた眠るか。アレーッ、眠れない!ウケる!
酒でもダメだわ!
おいおい、眠剤は飲み合わせ悪いから無理だって!?
もう良いだろ、どうせとっっっっっくにボロボロなんだからさぁ!

――70/100
編集 編集
件名 A dream of the underworld
投稿日 : 2021/03/21(Sun) 09:14
投稿者 Goetia
参照先
ああ、嗚呼、最高じゃないか!
ずっと殺してられる!
ずっと戦ってられる!
血の匂いに満ちて!
たった一人で!
また誰か死んだ!
また誰か殺した!
ああ顔も分からないのが最高だ!
全部忘れて過ぎゆく戦場の刹那!
遺族に恨まれて、それでこそ!
すべて踏み躙って楽しく笑えて!
アイツもいい夢を見せてくれる!
アレ、もう終わり?
普段から眠り浅いのが裏目に出やがった!
寝るの大嫌いだったのに!
今は眠れたらって思ってしまう!
ああ、早く続きが見たい!
あは!あはははははははははは!!


――20/100
編集 編集
件名 Good Bye!
投稿日 : 2021/03/20(Sat) 02:37
投稿者 Goetia
参照先
この方が愉しい。
これが元々日常だったんだ。あの世界でも、この世界でも。
いっそう、思い出させてくれるヤツに出会えた。
世界は異なれど、同じ戦場の匂いを、流儀を、知ってるヤツ。

――ああ、これを友達と言うのか!

ようやく僕にしっくり来る「友」の響きを、その相手を得た!
向こうはどう思ってるかなどは知れないが、つい馴れ馴れしく呼びたくなっちまうもんだね。

そうだ、そうだ。
「戦友」というものはいた。
前の世界にもいた。と思う。
戦争を理解し、その渦に愉しく呑まれてくれる仲間だ。
共に戦って殺して殺して恨まれて蔑まれて泣かれて喚かれてそれでも朗々と生きて、どっかで呆気もなく死ぬ、イカレた連中。
僕はそんなヤツらが大好きだ。

この都には、兵士が居なさすぎた。

だから、嗚呼、嬉しいな! 嬉しいな!

やっぱり僕はこうでないといけないんだよ! なあ、そうだろ!?

愉しくないと僕じゃない。
誰かの悲しみさえも自身の苦しみさえも踏み躙って嗤って生きるのが僕たちだ。

僕は兵士。
僕は兵器。
僕は――そういう人形。

だから、それでいいんだ!
生温い情は要らない。そんな春の日差しみてーなのは要らない。
黎明の来ない永久凍土で踊り続けろ。
冥夜だけが在る空で、僕の中に残ったこの世界で、生き続けろ!

だから!

だから!!




終わりにしようよ!
編集 編集
件名 The Broken Doll
投稿日 : 2021/03/15(Mon) 02:22
投稿者 xxxx
参照先
何処か。
暗い、昏い、闇の底で。
ただ力が抜けたように座り込む。

何も考えられない。感じられない。
――そうすることで、カタチを保っているのかもしれない。

ボロボロだった。
いくら被っても。
いくら鉄の塊で固めても。
いくら刃で覆っても。
いくら笑っても。

――これ以上はいけないと警鐘を鳴らす。
それすらも霞む。

ただ、必死にしまいこんだ。
思い出してはいけないのだと。

――ベルは。
――その名は。




――"  "などと。
編集 編集
件名 Not a hero.
投稿日 : 2021/02/07(Sun) 12:10
投稿者 Goetia
参照先
「子供は宝だ。未来を担う、世界を変えてくれる卵だ」

そう笑いながら、年端も行かぬ少年を最前線に送り出し続ける母親がいた。

「子供は宝だ。この街の今を、支えてくれるのだから」

そう笑いながら、年端も行かぬ少女を孕まし奴隷を増やし働かせ続ける父親がいた。


――子供は宝だ。
護らなければならない、無垢で儚い命だ。
その心が、この最低の世界で穢れてしまう前に。


――キリがない。

護れない命なんていくらでもある。
命じられれば殺そう。
苦しんでいるなら殺そう。

――キリがない。

目の前で泣き喚いて命乞いをする少年兵がいた。
瓦礫の下で血を広げながら両親を求めて這いつくばる町娘がいた。

――キリがない。

「悪いね、君たちを殺すのが仕事なんだ」
「ごめんね、君の親はもういないんだよ」

そう仄かに微笑って、引き金を引く。
敵だから仕方ないさ。雇い主の命令には逆らえない狼だ。
親を殺したのは紛れもない僕なのさ。告げなかっただけマシだ。

――ああ、キリがない。

「無償で救けるヒーローじゃあねぇんだ」

――傭兵だ。戦争を食い物にして生きるロクデナシ共の一人。イカレ野郎共の一人。

あんな世界で救える命を救い続けるヒーローなんかやってみろよ。すぐにおっ死んじまうぜ。


..

....


雨水の漏れる音で目を醒ました。昏く狭い地下室。
両腕の中には変わらず黒翼の弩があることを確かめながら
しかしどうやら珍しく寝てたのだと知って、込み上げる嫌悪に顔を顰めた。
ひどく泥にまみれた夢を見ていた。それを忘れるつもりで、天井を仰いだ。
埃に汚れた水が、ぽたり、ぽたりと、静かな音を立てて滴り落ちてくる。
褐色の肌を、濡らし、流れる。

「――ああ、」

「そこ、補強しないといけないなぁ…」

そんなことをぼやいて、微笑った。
編集 編集
件名 "Origin"
投稿日 : 2020/11/15(Sun) 14:06
投稿者 ----
参照先
雪原を疾走っていた。
どこまでも続く銀世界だった。
樹氷の森を抜ける。
その先もまたどこまでも続く吹雪だった。
見上げる空が青くとも、黒くとも、極光の下だろうとも。
冷え切った氷点下の世界でも。
なればこそ心地よく、凍てつく風の中で笑えた。

爆炎。炎熱。白銀の雪上に入り交じる氷炎。
斬撃が入り乱れ、空気を甲高く引き裂き、爆ぜていく雪が在る。
鮮血が舞う。肉が散る。誰かが哭く。
そのどれもが麗しき姫の歌が如く、耳触りの良い音色だった。
笑う。その雪を踏み鳴らして、氷瀑を溶かし尽くして。

――須らく、美しき原風景だった。

己が故郷は、きっと此処だったのだ。
絶対零度に親しき、遥かなる極北の永久凍土。

もう二度と、逢えること叶わぬ最果ての国。

……けれどそれも泡沫に霞む。
思い出していたことさえも、また思い出せなくなるほどに。

侵食していく。
編集 編集
< 12345678>
件名 スレッドをトップへソート
名前
メールアドレス
URL
画像添付


暗証キー
画像認証 (右画像の数字を入力) 投稿キー
コメント sml_cool.gifsml_sml.gifsml_yawn.gifsml_q.gifsml_big.gifsml_shm.gifsml_wink.gifsml_cry.gifsml_roll.gifsml_bonk.gif

- WEB PATIO -