Strafkolonie-キャラクター資料館【本家/学園共用】
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fld_nor.gif 【Goetia】
投稿日 : 2020/05/15(Fri) 09:12
投稿者 ガイーシャ
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――その意味は「呪術」
その更なる源泉は「嘆き」「慟哭」「苦しみ」

其れは呪いから生まれ、呪いに生かされ、呪いと生きている
歪んだこころの断片。
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件名 "Laughingstock"
投稿日 : 2022/10/09(Sun) 23:30
投稿者 Goetia
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こんなに重いものだったろうか?
たくさん積み上がったモノを見上げる。

こんなに重いものだったろうか?
倒れてこないように、斃れてしまわないように、抑える。

ずっと前から、数え切れないほど前から、数え切れないほど
てっぺんが見えないほど
積み上げてきた。
それを崩すことを赦しはしなかった。

それでもいつかはきっと崩れて自分を押し潰す。
それがいつか訪れる宿命だからだ。
でもそれは今じゃないから、今日もまた積み上げた。

こんなに重たいものだったろうか?
――それでも、それを背に、笑うものだ。
昨日も今日も明日も、そうだったように。

わらうものだ。
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件名 Eating away the twilight.
投稿日 : 2022/10/01(Sat) 00:21
投稿者 ガイーシャ
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それはずっとずっと霧が掛かったように、激しく吹雪くように、先の見えない冥闇だった。
手にしたものは全て雪のようにほどけて、のこった欠片ばかりを血を流すほどに握り締めて。

もっと多くの雪が溢れた。
もっと多くの血が流れた。

たくさんの血溜まりと、こぼしたものを拾うこともできずに。
拾うことすら赦されずに。俯いている暇さえない。

そんな痛みと苦しみの果てに、一筋 刺し籠むような光は。
今まで知らなかった道を、空を、示す。

こんなこと、今まで無かった。
幾星霜も。
ずっと。

どこまでも突き抜けた黄昏に伸ばす赤。
喰らい尽くすような牙。
流れる前に、溢れる前に。
全てを呑み込む、赫。

目指すは頂点すらも超える。
至るべきは人智すら超える。

それでも不思議なくらい清々しい笑いだった。

この果てに、成るべきは――――
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件名 The endless road without end, and the future.
投稿日 : 2022/09/26(Mon) 09:04
投稿者 ガイーシャ
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激動の1週間は終わりを迎える。
今は昏く静かな部屋でただ眠る。

もう少しだけ、もう少しだけ…このまま、一人で居させてくれ。

きっと伝える。必ず伝える。
そうしたらまた、この荒地を走りづつけていくから。
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件名 The remaining snow does not carry the pain.
投稿日 : 2022/09/26(Mon) 09:02
投稿者 ガイーシャ
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七日目。永く冷たい時間が過ぎ去る。
赤の氷。広がった"赫氷雪原"は塒全体を覆う。亡骸を覆う。
自分もそれに埋もれるかのようだった。
ひとりぶん、自分だけの呼吸がする。吐く息は白かった。
紙切れのようなあの手紙は無事に届いただろうか。
寒い――寒い――こんなこと、思ったことも感じたことも無かったのに。



『"手にかける"という最大の苦しみを得て、ほんとうの心を手にする。手にした者は、強くなる。覚悟を持つ。それって、きっと、こういうことを言うんだね。』
『それは、ずっとずっと"僕"には手に入らなかったものだった――。』

『心を得ても、なお、手に入らなかったものだった。』

『だけど、やっとわかった。幾星霜も超えて、やっと識った。』

『こういうことを、言うんだね。決してそういう愛ではない、のが、皮肉過ぎるよ…。』
『…でも、友でも、戦友でも、いっしょかな。いっしょ、だよね。』

『彼もまた尊き者であることに、そして苦しいことに、かわりはないから。』


『そうだよね。 ――今はもう遠き、遙かなる…我が王よ。』
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件名 Words, unable to spin.
投稿日 : 2022/09/25(Sun) 08:48
投稿者 ガイーシャ
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六日目。紅月にもどこにも駆け込む力はなく、塒に倒れ込めばもうどこにも行けない。
それだけの余力がもうない。失ったものは多すぎた。
なきがらに出来る限りの防腐――氷を広げて、自分も傍に倒れ込む。
うごけない。
何をいえばいいかもわからない。
どうかすることもできたんじゃないか? まだ間に合うんじゃないか? いいやそれすらも今では――のこった尊厳を踏み躙るだけだ。

どうして『友』だと、さいごに告げられなかったのだろう。


――あの時。
奇跡を起こす白い竜に、また縋ろうとしてしまった一瞬があった。
あんなものは何度でも何度でも起こすものじゃない。
だから警告して下層から遠ざけたのに。
まるで癖のように頼ろうとしてしまったのだ。なんと滑稽で、愚かしい。

自分のいた戦場では、誰一人として戻れることはなかったのに。
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件名 The weapons cannot save anything.
投稿日 : 2022/09/24(Sat) 03:44
投稿者 ガイーシャ
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五日目。


成れ果てたものを
救えるものは、どこにもない。

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件名 "Murderers are everywhere."
投稿日 : 2022/09/23(Fri) 13:17
投稿者 ガイーシャ
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四日目。それは絶望に打ちひしがれた瞬間とも言えた。
奴の存在がここまで下層で大きくなるなんて思いもしなかった。中層にまで食い込むはずなんてないのに。
広がりが早過ぎる。危険分子なんてもっともっともっとこの下層には居るのに。
どうして?どうして?どうして?
でも大丈夫。元には戻せなくても。せめて。せめて。
だから早く。早く。早く。早く。早く。

"下層での生き方"ってのを奴は弁えていなかったんだ。
出る杭は打たれる。大きく目立ってはいけない。隠れ蓑は必要だ。
やたら正義感に溢れる奴に運悪く遭遇したら最悪だ。
ここは必要悪の空間、発散の掃き溜め。だから普通は適当にいなされるものだが、そうはならなかった。
それだけ悪い(善い)のに目をつけられたか、それだけ目立ってしまったかのどちらかだ。
奴は学区にばかり居て、まさか下層でのやり方を知らなかったのか?
いいやきっとそうでもない。推測しないはずがない。何もわからないはずがない。
わかっててやってるのかもしれない。
だったら尚更だ。尚更。尚更。

お前は吸血鬼じゃない。

紅月のツー"トップ"であった尊厳をこんな終わり方にはさせない。
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件名 Is the ending the color of blood?
投稿日 : 2022/09/22(Thu) 11:27
投稿者 ガイーシャ
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三日目。やっと塒に帰れれば、使い魔が預かった手紙を読める。
まさか返事が来るとは思わなかった。少しヒヤリとした。
――僕に結末を委ねるなんて、酷なことに過ぎるよ。
苦笑いをしてしまう。本当に苦い。
挟まれるような気持ちに苛む。奴の"今"の気持ちはまだわからねぇってのに早過ぎる。
廃墟街に足を運ぶ。奴は居ない。

考えるほどに膨れる気持ちは、きっとその時になれば吹き飛んでしまうものだろう。
日に日に整理は進んでいるのかもしれない。
それは耳に届く状況の推測が頭を冷やし、あるいは現実に焦られてくれるからか。
単なる時間の経過によるものか。
彼女らの願い。望まれる良き結末。それが何かはわかっている。
だけど、当の託された僕という人物とここに広がる現実というものは――。
ああ悉く。人を「救う」って行為に、此奴は向いていない。

「貼り紙」
それを見た瞬間、未来は一瞬にしてその手からはぐれていった。

ねえ、 何で、 
どうして どうして どうして
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件名 Walking in the dark.
投稿日 : 2022/09/21(Wed) 12:42
投稿者 ガイーシャ
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二日目。嵐去ろうとする波止場で聴いたことを思い返す。
反芻しながら、下層を歩く。聞き込みするとすれば慣れたバーや家無し相手に「変わったことねーか」の一言だけ。
伝わり広がる噂話のひとつに耳を傾く。
――32の斬殺。吸血鬼。
廃墟街に足を運ぶ。奴は居ない。

自分の時を思い返す。それは思い出でもあり、苦い記憶だ。
それは決して最高の死に場所ではなく、しかし全てを擲ちたくて確かに振るった死の導きだった。
多くに傷を負わせながら阻止され生かされたあの赫い夜。
時が経ち、もう既にこの世界に居ない姿も何人も居る、あの記憶。
――それでも彼らが示したのは確かな「エゴ」でもあり「道標」でもあった。
言い換えれば「光」でもあった。死に盲目だったあの時の自分は気付かなかったが、あとから思い返せば。
否応なしに盲目に灯される光。どんなに焼け焦げてもそのおかげで意識を保てて辿り着けたものだ。
つまり、生きてりゃ。明確に生き続けられりゃ。彼女が言いたかったのもそういうことなのだろう。
…奴もそうなると思うか? そうなれると思うか?
それは、わかりっこない話だ。
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件名 Sharpen knives.
投稿日 : 2022/09/20(Tue) 18:23
投稿者 ガイーシャ
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一日目。戻った塒の整理をする。ボルトを並べ、磨き、選び取り、矢筒に込める。
クロスボウも弓部の隅々まで磨く。弩剣を取り外して研ぐ。錆びた蛇口を捻り、使い魔にたっぷりの水を飲ませ、傍に林檎も置いておく。
義手を握り、開き、稼動具合を確かめて回す。
フードを深く被り直した。

「理解者」――
本当に他に適任者はいないのか?
皮肉な話だ。
当たり前だが全ての理解ではないにせよ。
確かに今の、奴は――――。
似たような経験があるからこそだ。知っているからこそだ。
想定出来る行く末、答えは絞られてきてしまう。
それを前にした時、僕は、一体どうする――?
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