場所-中央広場
会った奴-アルティナイ　エリクシル


ジェラルド・マンションに女子一名様ご案内～、――ってな。
しかしこのまま行くと冗談でも無くジェラルド・マンションの戦力が増強されそう。攻め込まれても心配不要みたいな。

今夜は酒がたっぷり飲めるイベントがあるらしい…が、なんであたしはこういう時に限って仕事なんだチクショウ！
悔やみながら、土産の酒と手料理を楽しみにしておこう…。

あー飲みたかったー！！

場所-商店街
会った奴-ガイーシャ


昨日の派手な音楽祭に影響された奴も少なくは無さそうだ。
ここにも一人。
男の子ってのはどこの国でもこういうの好きなンかね。
いつか本格的に手を出して弾ける様になったら聴かせて貰うとしよう。

しかし驚いたのはあの双子が貴族院であった事。
そして、弟の特異な体質の事。有る、って事しか知らねーが。
制限があるっつーのは可哀想だ。しんどかろうに。
だからこそ制限の中で精一杯楽しんでりゃ――なんて柄にも無ェ事考える。

場所-Musica Summer Night 特設ステージ
会った奴-ルアヴァ　ダリオ　ジェイ　カーネギー　エルルーン　光放つ破片（ララ）　アンジェロ（&アントニオ）　ガイーシャ　ユリウス　ジェラルド　ヘクセン


ダリオに誘われた音楽祭に行ってみた。
あー喉が枯れて喋れねー。今日はもう駄目だな。
ちっとはしゃぎ過ぎたか。

あの感じ、懐かしかった。
演奏されてた楽曲のバンド名は知らねーが（察する所きっとカーネギーの故郷のなンだろう。そんな表情してたのを見ちまった）まさかこっちの世界で電子系楽器にお目にかかったり、あの独特の、腹に来る爆音に肌で触れられるとは。

どうもこっちの世界じゃ思ってもみなかったもんに触れられる機会が割とあるらしい。
ならば次はどんなもんがあたしの目の前にやって来るやら。

場所-歯車亭
会った奴-エリクシル


端末機器『――』はあたしにとって愛車とはまた別の、もう一つの"相棒"だった。
一つで大抵の機能が出来る便利な代物だったし、仕事道具として頼りにしてた。

こっちの世界に着いて画面がうんともすんとも言わないと気付いた時、元の世界から切り離されたンだと、直感的に理解した。

ソイツが別の形で生まれ変わるなら感慨深い。
思い出…そう、思い出がそこにあるから、か。
――ま、どれもくだらねェもんだけどな。


エリクシルには足を向けて寝れねーな。
こっちのワガママ聞いて貰ったンだ、恩は少しでも返さなきゃならねー。
まずは…そうだな、夜食の差し入れから始めよう。


そうそう、マンションの敷地内に厩を建てて貰える事になった。
完成した暁にはずっと森で勝手に草食わせてた馬をそこで飼う。

場所-坑道
会った奴-ジェラルド


この日記を自室で書いてる。
自室。そう、自室だ。
宿じゃねェ、マンションの部屋だ。

明日のエリクシルとの予定のついでに入居交渉の仲介を頼もうと思った矢先の縁だった。
ゴライアスアントっつー魔物の依頼を受けた先でたまたま居合わせたのが家主のジェラルドだったって訳。な、ツキが回っただろ。

とんとん拍子で話は進み、その場であっさり入居決定。
しかも家賃は特に徴収してねーと来た。
（勿論こっちから雑用の手伝いを申し出たし、敷金礼金代わりに今回あたしが受け取る報酬の4割を渡した。筋を通すってヤツ）

これにて晴れて宿無し卒業だ。

なんか我ながら段々と人らしい暮らしになって来たじゃねーの。

場所-夏の砂浜
会った奴-エリクシル　アントニオ　アルティナイ　ダリオ　ゼノンの蛇　アスター　ルグ


数時間前にエリクシルが言っていた釣り大会とやらに仕事が思いの外早く終わったンで行ってみたらかなり賑わってた。

色々とあったが総じて大物揃いであり、こっちの世界の海の魚介類は甘く見ちゃいけねーとも身をもって知った。
でも美味かったな。食い切れねー分は持ち帰って暫くの食料にしよう。
こっちの通貨や金銭感覚にはまだ慣れてねー所もあるが、間違い無くこれで参加費銀貨1枚は破格も破格だろ。


MEMO...
・巨大ゴライアスデビルシャーク（幼体）（コウモリのような悪魔めいたヒレで短時間飛行可能な、真っ黒巨大サメ）の身、フカヒレ、骨。
　他、余った魚介と共に身を干して保存食を作り始める。
・ダリオのタオルを洗って返す。
・次のエリクシルとの予定の際にちょっとアレを話してみる。（後から二重線で消された跡）

・アントニオは幼女にも（そこから先は読めない）

場所-古森
会った奴-アスブリッド　エリクシル　ゼノン


あそこって実はドラゴンエンカウントポイントだったりするのか…？
自然たっぷりだしな。自然派なドラゴンには居心地良いンだろう。

二度目は大丈夫…大丈夫ったら大丈夫だった。本当だ。
驚きはしたが前回程じゃねー。
ネヴレメに比べたらどっちも小さかったし。

驚かされっ放しで刺激が強ェのなんの。まったく"暇"してる暇も無ェ。
ドラゴンから人の姿になったアスブリッドの魔法はいつか本で見た人間と交流するドラゴンみてーだと思った。

話の流れでエリクシルがテクノロジーの技術に精通してるらしい事がわかり、ならばと、こっちに来てから動かなくなったアレを試しに後日見せてみる事にした。
原因は大体わかるが他にもあるかも知れねーし、内部が破損してる可能性もある。技術的な事はあたしにはわからねーからな。
ドラゴンとテクノロジーの結びつきは新鮮だぜ。

ゼノンは…（多分）ドラゴンでこそねーが、なんか、不思議な奴だった。
今回は短い時間話しただけだったからな。次また話せば人となりがもう少しわかるかも知れん。

場所-歯車亭
会った奴-（黒革のメモ帳）


久々に思えるまともな食事の後、つい持って来ちまったメモ帳の中身を見てみた。
一見何て事は無い日付と数字だけ。
多分取引（子供の人身売買？）の件数だか人数だかだとは思うが…あたしにとってはそれ以外のもんは無い。

荷物にはならないから一応持っておいて、まァ、気紛れが起きたら燃やすなりしよう。

場所-下層（『ビストロ　ドリッシュ』前）
会った奴-銃使いシガー


ボスから幾つか事前情報は貰ったが、それでも尚完遂出来るかわからなかった。
そう思っていたのには何個かの理由があったが。
あれこれ考えたとこで結局はぶっつけ本番でやるしか無かったンだ。

ガンマンとして改造された（一部分）メタルマン、それがターゲットの正体だった。
正確無比の弾道。搦め手。
厄介な奴だったがどうにか捕縛、引き渡して来た。

引き渡し先が衛兵関係じゃない時点でアイツの身は――

ま、影の世界じゃそういうもんだ。

…そういやアイツからスッたメモ帳そのままだ。
"案内人"に今更渡すのも難だから持っとこ。


報奨金に金貨1枚とプラスして危険手当の銀貨2枚！やったぜ！

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帰りにダリオが言っていたと思しき演奏会（音楽会と名付けられてた）の張り紙を見た。
てっきりお上品なもんかと思ったがコイツァどうも違うらしい？

派手になりそうだ。

場所-湖
会った奴-ネヴレメ　ダリオ


空想の生き物であり"概念"だったドラゴンとのファーストコンタクト？
驚いた。それはもう驚いた。
とにかくそうとしか書き表せられねー。

しかもまさか最初の人外の出会いがドラゴンと猫男（耳や尻尾を触らせろと言わなかったのを褒めてほしいくらいだ）の組み合わせとは。驚き二倍だ。

だが言葉をやり取りできりゃ良い。知れるし、知らせられる。
そこがでけェ。
同時に、互い違う世界で生きて来た事により思いもよらぬ齟齬が生まれる事もある――学んだな。
完全にはどうあっても防げねーが、まァマシにゃなる。