煌びやかな衣装が踊り、賑やかな会話の弾む赤い絨毯の大広間。 夜な夜な金持ち貴族たる在籍生徒や貴族院の者共により開かれた豪華な宴の場。
背広姿に燕尾服、豪華絢爛なドレスに、そこに混じり遜色なき制服。 生徒にとっては社交場としての経験を培い、そして貴族としての立ち回りを理解する場となるだろう。
だがここは貴族院の塔ではなく学院である。 それが故、他校による襲撃者の到来、それによる迎撃が一つの催しともなる舞台に早変わりする。
分厚いカーテンに覆われたバルコニー、シャンデリアの見える天井のステンドグラス、入口たる大扉に、奏者舞台。 侵入者こそはその登場に気を配るべきだろう。 それを討ち取る騎士の前座は、大胆であるべきだろうから。 |
|