アビス校内にある、砂の落ちる細かな音色の絶えない大きな砂の円形フィールド。
フィールド周囲には土星の輪の様にも観測足場が組まれ、観測機器や簡易椅子、 テーブル、様々な計測器やストップウォッチ等が備わる。
天井はドーム状。
観測足場とフィールドとの間には1.5m程の隙間があり、その隙間を覗けば深い深淵と、 そのフィールドこそが途方もなく巨大な砂時計の半分を模したものであると知れるだろう。 覗くならば、分厚い魔合ガラスに支えられた擂鉢状の砂の器が見えるはずだ。
"時"の研究の為に製造されアビスに用いられていたようだが、実態は不明である。 砂の落ちる音はするが、その砂は一向に減る様子はない事から"その砂の上では時が止まっている"と言われるのだとか。
懐中時計を確認してみよう。そんなことは、決してない。
ないはずだ。 |
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