最近はちょっとだけ意欲的。 これまでを知る同僚や上司に怪訝な顔をされる。何故。
上層勤務のはずだが、これまでの実績諸々見込まれて応援要員として下層に投げ込まれることもある。不服。
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フェナカイト・Z・ヴェロニカ Phenakite Zacarias Veronica 略すならば「フェナ」「フェナス」「カイト」等々自由だが、本人曰く「カイトはちょっと…」
名に反してやや東洋風の顔付き 20代程度に見える 雪色の人肌 白狐耳尾 長く括られた白髪 縦長瞳孔の蒼眸 左目元に泣黒子 175cm程度 痩躯 上層の外に出た瞬間に襟元を緩めたり腕まくりするだらしない着こなしだが、本来は仕立ての良い服装 蒼基調を好む ゆったりめの外套を羽織って服装の小綺麗さを覆うことも
"予備衛兵"としての警邏時は所属を明記する腕章を装着 蒼い衣の上から白銀色の合金ミスリルの鎧を身につける 両肩、両腕と両脚、胸部と胴部 一般的に言われるミスリルよりは耐久値が低い どこかの騎士のような風貌
余程のことがない限り、肌身離さず帯剣している
物騒な「二つ名」は、以前の世界のもの。 この世界で知る者は――きっと、ほとんど、いない。
貴族院所属。所属のために差し出した物は不明。 身なりもよかったし、まぁ前の世界での身分も良い方だったし、漂着時にちょうど高価な物を持っていて、衣食住に困らない丁度良いところがあったから貴族院にしたとのこと。適当かつ合理的な理由。
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主に貴族院周りを警邏する非常勤の上層勤務衛兵。 必要とあらば中層などにも加勢に行かされる身。 「衛兵隊」の記録上では、予備隊という扱い。
落ち着いていると言えば聞こえはいいが、無気力なだけ。 長いものには巻かれたいダウナー系。とにかくやる気がなく、当たり障りのない言動ばかり。 それを指摘されてものらりくらりのだらしない若者の典型。 その実、無気力を装うことで生来の激情を抑えている。本人なりに感情を抑制して生きているが短気な部分が垣間見える。
特別な事業は行なっておらず警邏等で追加収入を得て、社交界にも顔を出さず、付き合いも少ない、ひっそり片隅で暮らす貴族。
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多くの世界で普遍的な「魔力」のような汎用性を持ちながらも「魔力と"定義付けされない"」霊的能力を内包する。 己の身体を循環する「生命力」の発露と操作、「霊力」とも呼称できる、その本質や運用は東洋に伝来する「氣」の一種にも近い。 本来は"術士"というより"道士"と呼ばれるような能力者。
自然や人との「調和」を本質としたもの。 「陰」と「陽」どちらも必要不可欠とされるものであり、一方に偏りすぎてもいけない。 乱れは「不和」として己の体を蝕むものとなる。
「見えざるを視る」その目と感覚器は、大地や風の流れ・氣の巡りだけでなく、霊気や神気などを感じ取ることが出来、その延長で魔力も感じることが出来る。 視えないときや感じられないときもある。本人の集中力が散漫しがちなせいである。
攻撃:本質は「自然との一体化」 「生物もまた自然の一部である」 属性としては大気…風や水のそれに近い。 周囲の空気を取り込んで圧縮、鎌鼬のように鋭利性を持った簡単な武器を錬成。 得物へ流し込むことで一定の位置に重さを作り重心操作。 極薄の膜を張って刃物から殺傷性の剥奪。 全身の血流を制御し、筋肉運動を一時的に高めることも出来る。 他、衝撃波として放つなど応用性は多岐に渡る。 性質上、空気すなわち酸素は必要不可欠である。
蒼雷:最も「魔術」に近いもの 得物である「剣」が「杖」の代わりとなって発せられているものであり、先天的な能力ではない。 媒体は肌身離さず持っている瑠璃宝珠の剣であるが、長く使うに渡って剣から自身の肉体に流れ込み自然と帯電することも増え、後天的な異能に近しくなりつつある。
防御/治療:本質は「恒常性の保持」 不和を防ぐため「あるべきものをあるべき形に」するよう働きかける。 即ち、傷を防ぎ、或いは癒す。対価は己の生命力であるのと、本人の意識や認識も要となるため全てを防いだり一瞬で癒せるものではない。治療においては応急処置がせいぜいである。 武器に張る応用…寧ろ此方が基礎と言うべきか、透明な空気の膜を体に張って簡易的な防護壁を作成、受けた力をそのまま「あるべき形に戻そうと」跳ね返す攻防揃えたカウンター。 「血管の破損を食い止め、流れを正常にする」という意味合いでの止血術。 血の巡りを操ることで、可能な範囲で肉体の温度を上下させられる。適温保持。それでも暑い時は暑いし寒い時は寒いが。 また、血流操作などによって体内に溜まった毒素を排出することも可能。 基本的に自らへ適応させる術ではあるが、直接手で触れることで力を送り込み、他者に施すことも出来る。
精神統一:良く忘れる 荒れる精神を「調和」…落ち着かせることも出来るし、しないと自身の生命活動にも良くないが、本人の本来の性格のせいで荒れる時は徹底的に荒れ、あらゆる制御が効かなくなる。 他者に手で触れることで、その人の心を落ち着かせようとする働きかけも出来る。
秘術:不成熟な錬丹術 自身の生命力を凝固させた丸薬を生み出すことも出来るが、必要な集中力と生命力が多く効率的ではない。しかし一度生み出せれば良質な薬にはなって保管することが出来る。あまり作ろうとはしない隠し技能。 病や怪我によく効くが、不老不死の仙薬には程遠い代物。
注意:生命力の代償 このように自身の生命力そのものであるが故、外へ消費し続けるといずれ行動不能になっていく。 使った力は十分な食事や休息などを取ることによって回復する。
習熟度:並 素質はあるものの、力量および技量はその術士/道士界隈においては劣等寄り。 他にも様々な利用法があったとしてもこれまで習熟の機会がなく、ほぼ独力の未成熟である。
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上記の力を注ぐことで"弓に展開する"幅広の両手剣を得物とし、帯剣している。
全容画像:http://strafkolonie.sakura.ne.jp/bbs/bbs39/bbsdata/40-0.jpg 可変動作:http://strafkolonie.sakura.ne.jp/bbs/bbs39/bbsdata/41-0.gif
【誓剣キュアノス】 --剣時:全長約1.1m --弓時:全長約1.5m(直線距離換算) 約75cmの刃を持つ幅広のクレイモア。 魔力伝導率の高いミスリル銀で鍛造されており、その上から更に加工――魔力以外の力「フェナカイトの力」でも反応するよう施工――され、見た目よりは軽い。 "展開"することにより外側に刃のついたロングブレードボウと化す可変型複合武器。 剣の鍔に当たる部分には大きな瑠璃色の魔宝珠が嵌め込まれており、下部には三角形型のグリップが備わる。 "生命力"を宝珠に流し込みながらグリップを握り込み"引く"ことで展開。 グリップを起点に柄ごと剣全体が内側へと回転し、剣身が中央から分割して二等辺三角形じみた弓に変形。 同時に、剣身に内包されていた弦が強靭に張り巡らされる。
グリップはそのまま弓の持ち手となり、回転した柄は相手側に向くため安定して相手を狙うスタビライザーの役割を果たす。
この剣全体が励起装置――効力を高める「杖」にも似た役割を持つ。 錬成した矢をこれで引き絞ることにより、環境の風に左右されない確実かつ物理法則に反した加速度や破壊力、曲射を実現することが出来る。 …が、フェナカイトの能力制御は未熟さが見て取れるため、本当に当たるかどうかは別。
鍔に嵌まる「瑠璃宝珠」は最も高品質で高威力な励起装置で、注がれた力を蒼い雷として変換する。 変換された蒼雷は剣身に纏うものともなれば、外敵へ放つものにもなり、剣の担い手へ還元するものともなる。
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NPC:使用人メルラ フェナカイトが抱える唯一の使用人。 手入れされた濡羽色の髪ばかりが取り柄の白色人種の女性。 瞳も黒く、至って平凡な顔立ち。赤いフレームの眼鏡を掛ける。 長い髪はサイドもリアもしっかり編み込んで纏めており、清潔感を大事にしている。 寡黙だが、言うべきことはピシャリと言い、仕事に忠実だが、気は強い方。 黒い一対の鳥翼と、黒羽に彩られた耳を持つ。 ロング丈の使用人の衣服。 袖の下に鋭いナイフを隠し持つ。ブーツにも刃を仕込んでいる。あとメモ帳と万年筆も必須アイテム。 炎熱系の魔術が使える。
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・ファーマーズエイドメダル 邸宅に飾っている金色のメダル。 表に麦がデザインされ、その下にフェナカイトの名前。 裏には竜のデザインとFamersAidのロゴが刻まれている。 下層難民への寄付をした功績。
・手鏡 左胸ポケットに丸い手鏡を入れている。裏は布張りで、幸せの青い鳥のビーズ刺繍。 一度だけ致命傷から護ってくれる呪術がこもった、ミリィからの御守。
・十面の賽 零から九までの数字を刻んだ十面の賽。透き通った蒼。 其れは、持つ者に少しの幸運を差し出すであろう。理不尽へ、宿命へ抗う力を差し出すだろう。つまるところは、お守りである。 学区のスイッチ騒動にて、センリが残していったもの。
・グランマのクリスマスソックス クリスマスマーケットでザーラ(マーウー)が選んでくれた、クリスマス柄の派手派手な靴下。 青地の「黒いシルクハット・赤いマフラー・緑の手袋の雪だるま」の柄、クリスマスリースのパターン柄。 寒い時季、部屋で過ごすときのルームソックスに。 |
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