―――― いつしか彼女は魔女と呼ばれるようになり、
一見するならば、 修道服によく似た黒衣を纏った妙齢の女 目許を隠すヴェール 身に纏う衣は襤褸と称すべき有様
その内側は、腰まで伸びた透くような白髪と、硝子玉の如き瞳
彼女の瞳を直視してはいけない それは意志に関わらず、命を吸い、魂を奪う 気付いた時には手遅れだった 彼女はもう、己の齢さえ忘れてしまった
他者から奪った命のストックが尽きるまで死なないが、その他能力/性能は人に準ずる ただ死なないだけ ただ死なないだけ ただ死なないだけ
その瞳が故、元の世界では魔女と呼ばれた 火で炙られてからは極力人と関わらず生きてきた為、生来の性質と併せ、無事おっとりコミュ障として自己を確立す
飴玉ひとつ、ポケットに |
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