幼名を旭(あさひ)。 身長が四尺七寸(約140cm)、体重は十貫(約35kg)の数え歳で十二になる少年。 大きな瞳に、太い眉。 赤い元結で総髪に纏める。 長さが足りない前髪が二房ぴょこん。
灰色の半着と、紺色の馬乗袴。 足元は草鞋掛けの足袋。 寒い時期は、合羽を羽織り、頬かむりをして、草鞋の裏に革を貼る。 腰に木刀を一振り差す。
かつて山で怪我している所を助けて、ずっと一緒にいるももんがが懐に隠れている。 名前は焔丸(ほむらまる)。 体長が六寸(約18cm)、尾長が四寸(約12cm)、体重は五両(約190g)。
武家の四男として教育を受けており、武士としての心構えを常に怠らないように努めている。 手ほどきを受けた桜火一刀流の腕も筋は良かった。 しかし故郷を離れなければならなくなった。 焔丸と一緒に、遠くへ逃げる途中だった。
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