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件名 | : ネコの故郷 |
投稿日 | : 2021/08/24(Tue) 10:54 |
投稿者 | : キトン |
参照先 | : |
理想都市■■■■■■■
ある人間■■■と、その伴侶である人外■■■が作り上げた新興国。豊かな自然と共生する見事な石造りの町並みと様々な種族が共生する美しい国。
今は国祖の息子■■■■■とその妻■■■■■によって統治されており、とても穏やかな者たちが平和に暮らしている。
――しかし。その美しい国の周辺にはスラムが広がる。それは『不要なる者』として棄てられたものの終着点。
差別や迫害というのは確かに存在しない、この国が美しいのは『善き者』以外を不要としたからである。その基準は昔から生き続ける国祖の子とその伴侶――そして実質的には王家に近い立場の重要な貴族たちにある。
それゆえに、その絶対のルールに従えないものは、たとえ貴族であったとしても容赦なく裁きを受けることとなる。
つまるところ、気に入られればいくらでも上り詰めることができるが逆鱗に触れれば全てを失う。そして自由を与える気質を利用し、上の目をかいくぐることができば自由度も相当に高い。そんな、閉じられた平和の国。
住まう者たちは全て今なお生きる■■■の寵愛を受けているものであり、昨日と同じ平和な明日を繰り返し、そして日々の営みを過ごしている。
スラム
見放された者たちが最後に流れ着く残骸の街。
元々古代遺跡が存在した場所のようだが、今は見る影もなく拡張と破壊がなされそれひとつが大きな街のように振る舞っているスラム。
昼間はゴロツキたちがパン一枚のために殺し合い、夜が訪れると光のない完全かる闇が魔性を引き寄せるため毎日死体が増える。
町外れにはそんな死体を捨てるための大穴があり、いつものかわからない大量の死体が折り重なって融合し、耐え難い腐臭と黒い嵐のようなハエが常に放たれている。
環境が酷すぎるために警邏も訪れず、何が起きたとしても誰の目にも止まらない。そして、■■■■■■■側はこのスラムを見てみぬふりをしている。
闇闘技場
キトン――そう名乗る猫獣人がかつて務めていた非合法施設。闘技場とはいうがその実質はノールールの殺し合いを映画のように見るための劇場のようなもの。
正当な闘技場と違い、戦うための訓練さえ受けてないような貧民が放り込まれ生き延びるために戦うためにとにかく必死な顔を見て笑うための悪趣味な場所である。
入場料は無料。おひねりを会場に投げ込み、それが闘士の糧となるがほとんどが運営側に吸い上げられてなくなってしまう。
■■■■■
キトンを名乗るネコ――すなわち■■■■が昔働いていた■■■店。名目上は飲食店だが、女性たちが悲惨な扱いを受けており■を■■されたり、■に■■■■■■な■■■■を受けたりしていた。
■■■■も少女時代に闇闘技場と二足のわらじを履かされており、かなり酷い目にあわされたようだ。
最後は目覚めた■■■■に襲撃され、運営者も働く女性も全てが■■■された上で殺され、死体も■■られた。
ある人間■■■と、その伴侶である人外■■■が作り上げた新興国。豊かな自然と共生する見事な石造りの町並みと様々な種族が共生する美しい国。
今は国祖の息子■■■■■とその妻■■■■■によって統治されており、とても穏やかな者たちが平和に暮らしている。
――しかし。その美しい国の周辺にはスラムが広がる。それは『不要なる者』として棄てられたものの終着点。
差別や迫害というのは確かに存在しない、この国が美しいのは『善き者』以外を不要としたからである。その基準は昔から生き続ける国祖の子とその伴侶――そして実質的には王家に近い立場の重要な貴族たちにある。
それゆえに、その絶対のルールに従えないものは、たとえ貴族であったとしても容赦なく裁きを受けることとなる。
つまるところ、気に入られればいくらでも上り詰めることができるが逆鱗に触れれば全てを失う。そして自由を与える気質を利用し、上の目をかいくぐることができば自由度も相当に高い。そんな、閉じられた平和の国。
住まう者たちは全て今なお生きる■■■の寵愛を受けているものであり、昨日と同じ平和な明日を繰り返し、そして日々の営みを過ごしている。
スラム
見放された者たちが最後に流れ着く残骸の街。
元々古代遺跡が存在した場所のようだが、今は見る影もなく拡張と破壊がなされそれひとつが大きな街のように振る舞っているスラム。
昼間はゴロツキたちがパン一枚のために殺し合い、夜が訪れると光のない完全かる闇が魔性を引き寄せるため毎日死体が増える。
町外れにはそんな死体を捨てるための大穴があり、いつものかわからない大量の死体が折り重なって融合し、耐え難い腐臭と黒い嵐のようなハエが常に放たれている。
環境が酷すぎるために警邏も訪れず、何が起きたとしても誰の目にも止まらない。そして、■■■■■■■側はこのスラムを見てみぬふりをしている。
闇闘技場
キトン――そう名乗る猫獣人がかつて務めていた非合法施設。闘技場とはいうがその実質はノールールの殺し合いを映画のように見るための劇場のようなもの。
正当な闘技場と違い、戦うための訓練さえ受けてないような貧民が放り込まれ生き延びるために戦うためにとにかく必死な顔を見て笑うための悪趣味な場所である。
入場料は無料。おひねりを会場に投げ込み、それが闘士の糧となるがほとんどが運営側に吸い上げられてなくなってしまう。
■■■■■
キトンを名乗るネコ――すなわち■■■■が昔働いていた■■■店。名目上は飲食店だが、女性たちが悲惨な扱いを受けており■を■■されたり、■に■■■■■■な■■■■を受けたりしていた。
■■■■も少女時代に闇闘技場と二足のわらじを履かされており、かなり酷い目にあわされたようだ。
最後は目覚めた■■■■に襲撃され、運営者も働く女性も全てが■■■された上で殺され、死体も■■られた。
スラムの片隅の『店』で望まれずに誕生。出産の翌日、好事家に売られる。
幼年期
■■■■と名付けられ、ほんの数年は幸せな時を過ごす。しかし■歳の時にその日々は突如として終わりを告げる。そこからは地獄を味わい、人の親切や良心を『手に入らないもの』として感じる。
少女期前半
飽きられ、闇闘技場に落ちる。野犬や同じ境遇の貧民と殺し合いをさせられる日々。
日の出より早く起こされ、ロクな食事も与えられずに日が沈むまで戦わされる。武器可。急所狙い可。殺人可。どちらかが動けなくなるか、観客が飽きるまで戦わされる。
■■歳になる誕生日の前日に脱走を敢行するも失敗。激しい折檻の後に殺人鬼のいる区域に閉じ込められ、『明日』を諦める。
恐怖を紛らわせるためにマタタビの服用を始める。段々とそれまでの『己』を失い、恐怖が薄まってゆく。
少女期中盤
夢心地で行う戦いの中で『貶める』快感に目覚める。生きる為でも、するためでもなく楽しむ感触を味わう為に戦い出す。腕を砕き、脚を砕き、肉を裂き、内臓を潰し、或いは恥辱に晒すことで苦悶の表情を浮かべる相手を見ることに心酔。自己研究をし始める。
最終的に我流の脚技に行き着き、頭角を現して一躍闇のスターになる。しかし、闇闘技場の狭い世界に飽きてしまい外出するように脱走。今度は追手を次々と犬とネズミのエサにして逃亡に成功。
少女期後半
何にも束縛されない生活を送る。しかし、その内実は特に何もせずにマタタビを吸うばかり。この世の掃き溜めのようなスラムを徘徊し、気の休めてはいけない世界で刹那的に生きる。
青年期
人に親切にしてみたり蹴り倒してみたりと気まぐれに過ごす。しかし、日々に退屈を感じ腐るような怠惰の中に沈む。目が覚めたときに活動を始め、目を閉じた時に活動を終える。目がまた開けば辺りをぶらつき、そして退屈を紛らわせるようにスラムの中を過ごしてゆく――
永遠に変わらないような昨日と同じ明日の中で、腐るような怠惰を愉しむばかり。そのまま年老いることなく死ぬと思われたが――