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件名 | : Re: Cardia Caelestis |
投稿日 | : 2021/04/14(Wed) 17:06 |
投稿者 | : アンジュ |
参照先 | : |
・おかあさま、おとうさま…世界(宇宙)をつくった神様。
そして宇宙そのものであり、すべての物質や天や命の源。
宇宙は、世界は、母の肚の中であり、父の腕の中でもあります。
・おにいさま、おねえさま…宇宙に浮かぶ星々。
にんげんたちには天の使い(宇宙の使い)――「天使」と呼ばれるもの。
形や役割は異なれど、それぞれ"いのち"を持ったもの。
星のかたちをした、宇宙に生きる巨大な生命たち。
「わたし」は、きょうだいたちの中でも下の方。器星より、一個だけ上のおねえさん。
・器星…おかあさまが生み出した最後の、末の星。素晴らしき生命の大地[テラ・メリタ]。
いのちのない小さな"星の器"。みんなでつくる"箱庭"。
それはおかあさまとおとうさまに与えられた、兄妹みんなで力を合わせて"美しいいのち"を育てる試練。
わたしたちがもっと仲良くなれるように。
わたしたちがもっとしあわせになれるように。
ちいさなこの器に、それぞれの役割を、力を、分け与えて、芽吹くいのちを見守り、だいじにだいじに、育てました。
彼らは、わたしたちにとって、こどもたちのようなものでした。
・にんげん…「器星」の中では多くのちいさなちいさな生命が生まれては滅んでしまいました。
でも、その中でも、特に賢く元気に育った二足歩行のこどもたちを、とてもわたしたちは気に入りました。
わたしたちが、彼らの元を訪ねるときは、彼らの姿をまねしました。
そしたら、にんげんたちも怖がらず、なかよくなれたのです。
・修道士さま
にんげんたちが、自分たちの文明発達に忙しなく、わたしたちの魂を忘れた頃。
それでもわたしたちの声を聴ける特別なにんげんもいました。
それはもう特別なにんげんにしかできなかったのです。
わたしは、真っ白な修道女――シュネー・ユングフラウのすがたをまねっこしたものです。彼女は、わたしを恐れませんでした。
わたしを、さいごまで、愛してくれました。
・わたし…星々たちの末妹、そして器星のおねえさんであり、にんげんたちの母親のひとりのようなもの。
死を司る冥星[メメント・モリ]――死した魂を受け入れる星。
にんげんたちも、にんげんたち以外の生き物も。
肉体を喪ってしまったこどもたちに、永久の安寧の土地を与えて、安息を約束し護る黒き天使。
たくさんのこどもたちを見守るために、たくさんの目があります。
たくさんのこどもたちに伝えるために、たくさんの舌があります。
たくさんのこどもたちを包込むために、たくさんの翼があります。
――わたしたちの魂を忘れたにんげんたちには、いつしか死の化身として恐れられる「死神」と呼ばれ、嘆かれ、憎まれるようになってしまいました。
そして宇宙そのものであり、すべての物質や天や命の源。
宇宙は、世界は、母の肚の中であり、父の腕の中でもあります。
・おにいさま、おねえさま…宇宙に浮かぶ星々。
にんげんたちには天の使い(宇宙の使い)――「天使」と呼ばれるもの。
形や役割は異なれど、それぞれ"いのち"を持ったもの。
星のかたちをした、宇宙に生きる巨大な生命たち。
「わたし」は、きょうだいたちの中でも下の方。器星より、一個だけ上のおねえさん。
・器星…おかあさまが生み出した最後の、末の星。素晴らしき生命の大地[テラ・メリタ]。
いのちのない小さな"星の器"。みんなでつくる"箱庭"。
それはおかあさまとおとうさまに与えられた、兄妹みんなで力を合わせて"美しいいのち"を育てる試練。
わたしたちがもっと仲良くなれるように。
わたしたちがもっとしあわせになれるように。
ちいさなこの器に、それぞれの役割を、力を、分け与えて、芽吹くいのちを見守り、だいじにだいじに、育てました。
彼らは、わたしたちにとって、こどもたちのようなものでした。
・にんげん…「器星」の中では多くのちいさなちいさな生命が生まれては滅んでしまいました。
でも、その中でも、特に賢く元気に育った二足歩行のこどもたちを、とてもわたしたちは気に入りました。
わたしたちが、彼らの元を訪ねるときは、彼らの姿をまねしました。
そしたら、にんげんたちも怖がらず、なかよくなれたのです。
・修道士さま
にんげんたちが、自分たちの文明発達に忙しなく、わたしたちの魂を忘れた頃。
それでもわたしたちの声を聴ける特別なにんげんもいました。
それはもう特別なにんげんにしかできなかったのです。
わたしは、真っ白な修道女――シュネー・ユングフラウのすがたをまねっこしたものです。彼女は、わたしを恐れませんでした。
わたしを、さいごまで、愛してくれました。
・わたし…星々たちの末妹、そして器星のおねえさんであり、にんげんたちの母親のひとりのようなもの。
死を司る冥星[メメント・モリ]――死した魂を受け入れる星。
にんげんたちも、にんげんたち以外の生き物も。
肉体を喪ってしまったこどもたちに、永久の安寧の土地を与えて、安息を約束し護る黒き天使。
たくさんのこどもたちを見守るために、たくさんの目があります。
たくさんのこどもたちに伝えるために、たくさんの舌があります。
たくさんのこどもたちを包込むために、たくさんの翼があります。
――わたしたちの魂を忘れたにんげんたちには、いつしか死の化身として恐れられる「死神」と呼ばれ、嘆かれ、憎まれるようになってしまいました。
ひとつの世界として存在する「宇宙」は意思を持った創世神であり、母であり、父であります。
「星」とは父と母が生み出した巨大な命そのものなのです。
それは多くの世界で見られる汎宇宙とは異なる性質を持つ世界でしょう。
星々を温める長兄的存在「太陽」
星々を静かに見守る長姉的存在「月」
絶え間なく水を湛える「雫星」
肥沃な土壌を懐く「壌星」
多くの芽吹きの種を咲かせる「芽星」
煌めく一番星として道標となる「明星」
死した魂を受け入れる安息地「冥星」
その他にも多くの星々が瞬き、生きておりました。
意思と役割を持つ星々たちの最後に、父と母は空っぽのちいさな星を生み出しました。
それは星々にとって、はじめての、大切な「子」となったのです。