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件名 | : 訓練所にて |
投稿日 | : 2023/09/29(Fri) 14:58 |
投稿者 | : マリ |
参照先 | : |
件名 | : いろんなマリチャン |
投稿日 | : 2023/09/26(Tue) 21:39 |
投稿者 | : マリ |
参照先 | : |
件名 | : やること/やってること/できるようになったこと リスト |
投稿日 | : 2023/09/25(Mon) 20:11 |
投稿者 | : マリ |
参照先 | : |
勲章を金銭で譲渡してもらえる場合があるらしい
→バイトバイトバイトバイト、節約節約節約節約
闘技、冒険、あとは護身のために
→とりあえず体力づくり。早朝のランニング。いずれはなんか、こう、イイ感じに…なんか。えっと、がんばる
武器を振るのに筋力が必要だと判明したので、ランニングに加えて素振りも追加。なんの武器使うかとかは…追々!
歩法、呼吸、瞑想!意識してく!あと受け身の訓練もする
→根本的な問題として
思った以上に、他者への攻撃への忌避感があることがわかった
早急に解決する必要がある。でもどうやって?
ゼロさんを踏めたときのことを鑑みるに、反撃としてなら可能?…わからない
試しに、暴力は無条件で悪と断ずる今の価値観からの脱却をめざしてみることにする。マリは悪い女になります!
ブラックマリチャン計画、失敗!!
→スタンバトンを用いた簡単な棒術の基礎訓練と電撃の思念制御訓練
→ウンディーネの幼生『レイン』と契約し、精霊使いとして歩き始める。目指すのはサポーター。でも、
ダンスで都を盛り上げたら?勲章がもらえるカモ?
→×表現 〇模倣 趣味レベルなのでどうしたらいいかわかんない
なんか、ダンス大会主催とか、そーゆーのでもいいらしい。考える
学園について
→検討中。とりあえず演習見学!
見学してみて、やはり何かしら戦う手段は必要だなと思った
できるようになったこと
・最近めっちゃ皿洗いが上手くなってきた。もはやプロ。食洗器MARI
・受け身がそろそろそれなりに。なってきたかな、どうかな?
・浄化の白雷をおぼえた
→バイトバイトバイトバイト、節約節約節約節約
闘技、冒険、あとは護身のために
→とりあえず体力づくり。早朝のランニング。いずれはなんか、こう、イイ感じに…なんか。えっと、がんばる
武器を振るのに筋力が必要だと判明したので、ランニングに加えて素振りも追加。なんの武器使うかとかは…追々!
歩法、呼吸、瞑想!意識してく!あと受け身の訓練もする
→根本的な問題として
思った以上に、他者への攻撃への忌避感があることがわかった
早急に解決する必要がある。でもどうやって?
ゼロさんを踏めたときのことを鑑みるに、反撃としてなら可能?…わからない
試しに、暴力は無条件で悪と断ずる今の価値観からの脱却をめざしてみることにする。マリは悪い女になります!
ブラックマリチャン計画、失敗!!
→スタンバトンを用いた簡単な棒術の基礎訓練と電撃の思念制御訓練
→ウンディーネの幼生『レイン』と契約し、精霊使いとして歩き始める。目指すのはサポーター。でも、
ダンスで都を盛り上げたら?勲章がもらえるカモ?
→×表現 〇模倣 趣味レベルなのでどうしたらいいかわかんない
なんか、ダンス大会主催とか、そーゆーのでもいいらしい。考える
学園について
→検討中。とりあえず演習見学!
見学してみて、やはり何かしら戦う手段は必要だなと思った
できるようになったこと
・最近めっちゃ皿洗いが上手くなってきた。もはやプロ。食洗器MARI
・受け身がそろそろそれなりに。なってきたかな、どうかな?
・浄化の白雷をおぼえた
件名 | : 大事なもの/買ったもの リスト |
投稿日 | : 2023/09/25(Mon) 19:51 |
投稿者 | : マリ |
参照先 | : |
大事なもの
・魔力式のスマホ充電器×2 ◆フェリクス様より購入
空気中の魔力を吸収し、電気に変換して充電する仕組み
万が一に備え太陽光発電パネル搭載!
・厚手の黒いハンカチ ◆焔様より
・紅いメッセージ付きの黄色い葉っぱ ◆リン様より
・黄色いメッセージ付きの紅い大きな葉っぱ ◆リン様より
・丸っこくデフォルメされたフクロウモチーフのストラップ E:スマホ
シルバーぽい材質の金属製 アイオライトに似た小粒の石が目に嵌めこまれている ※疑似魔法生物『白夜』の依り代
・アリアドネの針箱 ◆焔様より
・一見するなら大福大の蜜柑餅 ◆アミ様より
その正体は音声送受信機、モチモチくん(命名:黄蜜柑/きみかん)(通称きみちゃん)
モチモチくん同士通信が可能 使用時は「〇〇、もちもち?」と呼びかける必要がある
ゴマ粒大の目がついてて、モチ!と鳴く
・白黒ハチワレ猫のカバーのついた充電式湯たんぽ ◆輝夜様より
中に水が入っていて、充電器で湯を沸かすタイプ
火の魔石を加工してつくられた充電器兼手持ち懐炉には同様のデザインのカバーがついている
・スマホスタンド ◆焔様より
いぶされたシックな金色で、幾何学模様を描く蔓の背もたれと、大小3つの薔薇(中央には小粒の透き通って煌めく石が嵌められている)の彫刻でできた前立てとで構成されている
・リボン付ヘアゴム ◆キリカ様より
『Gatto Nero』製。結んだ部位に怪我をしにくくなるようなまじないが掛けてある
・お守り ◆焔様より
濃緑の生地×焔(ほのお)を思わせる赤橙色の飾り紐で構成された旅人守のお守り
・ミモザの花束 ◆焔様より
小振りなミモザの花束。エリクシル様の手によって永続の加護の付呪が施されいる。枯れず、燃えず、変わらず、ずっと。
・つげ櫛/椿染めの布袋/椿油 ◆焔様より
しっとりとした艶ある飴色に黄色い小花と白い五枚花びらの小花が幾つも散りばめられたつげ櫛と、櫛用の黄色く細長い椿染めの布袋、小瓶に入った椿油のヘアケア三点セット。
・白ドラゴンぬい(小) ◆清実様より
某竜人さんにそっくりな20㎝程のぬい
・ハニワぬい(大) ◆ヒュー様より
シュールな面構えのハニワぬい
・白×青の四本編ブレスレット ◆ヒュー様より
精神安定と知力アップの魔法がかかったブレスレット
買ったもの
・黄×黒の組紐で飾られた金の鈴 E:財布
・断熱魔法が付与されたケープ →生の試練にてロスト
・アルラウネの蜜結晶(飴)
・蜜柑の花があしらわれたヘアピン
装着者をあらゆる攻/衝撃からたった一度だけ守ってくれる →既に効力は失っている
・丈夫な皮製のブーツ&手袋 →生の試練にてロスト
・ベストタイプのプロテクター →生の試練にてロスト
・両刃の多目的ナイフ
・空色の台座にミモザリーフモチーフのブローチ
装着者をあらゆる攻/衝撃からたった一度だけ守ってくれる
・ウェストポーチ&ショルダーバッグ型のマジックバッグ
・耐寒耐暑のエンチャントが付与されたケープ
所有者の思い描く色、柄に変わる迷彩の魔法も付与されている
・せいろ入り桃まん型マルチ加湿器
加湿タンクを調理器具に代えれば加熱調理も可能
付属の調理器具も含め、キリカ様とナイトストーカー様より購入
・魔力式のスマホ充電器×2 ◆フェリクス様より購入
空気中の魔力を吸収し、電気に変換して充電する仕組み
万が一に備え太陽光発電パネル搭載!
・厚手の黒いハンカチ ◆焔様より
・紅いメッセージ付きの黄色い葉っぱ ◆リン様より
・黄色いメッセージ付きの紅い大きな葉っぱ ◆リン様より
・丸っこくデフォルメされたフクロウモチーフのストラップ E:スマホ
シルバーぽい材質の金属製 アイオライトに似た小粒の石が目に嵌めこまれている ※疑似魔法生物『白夜』の依り代
・アリアドネの針箱 ◆焔様より
・一見するなら大福大の蜜柑餅 ◆アミ様より
その正体は音声送受信機、モチモチくん(命名:黄蜜柑/きみかん)(通称きみちゃん)
モチモチくん同士通信が可能 使用時は「〇〇、もちもち?」と呼びかける必要がある
ゴマ粒大の目がついてて、モチ!と鳴く
・白黒ハチワレ猫のカバーのついた充電式湯たんぽ ◆輝夜様より
中に水が入っていて、充電器で湯を沸かすタイプ
火の魔石を加工してつくられた充電器兼手持ち懐炉には同様のデザインのカバーがついている
・スマホスタンド ◆焔様より
いぶされたシックな金色で、幾何学模様を描く蔓の背もたれと、大小3つの薔薇(中央には小粒の透き通って煌めく石が嵌められている)の彫刻でできた前立てとで構成されている
・リボン付ヘアゴム ◆キリカ様より
『Gatto Nero』製。結んだ部位に怪我をしにくくなるようなまじないが掛けてある
・お守り ◆焔様より
濃緑の生地×焔(ほのお)を思わせる赤橙色の飾り紐で構成された旅人守のお守り
・ミモザの花束 ◆焔様より
小振りなミモザの花束。エリクシル様の手によって永続の加護の付呪が施されいる。枯れず、燃えず、変わらず、ずっと。
・つげ櫛/椿染めの布袋/椿油 ◆焔様より
しっとりとした艶ある飴色に黄色い小花と白い五枚花びらの小花が幾つも散りばめられたつげ櫛と、櫛用の黄色く細長い椿染めの布袋、小瓶に入った椿油のヘアケア三点セット。
・白ドラゴンぬい(小) ◆清実様より
某竜人さんにそっくりな20㎝程のぬい
・ハニワぬい(大) ◆ヒュー様より
シュールな面構えのハニワぬい
・白×青の四本編ブレスレット ◆ヒュー様より
精神安定と知力アップの魔法がかかったブレスレット
買ったもの
・黄×黒の組紐で飾られた金の鈴 E:財布
・断熱魔法が付与されたケープ →生の試練にてロスト
・アルラウネの蜜結晶(飴)
・蜜柑の花があしらわれたヘアピン
装着者をあらゆる攻/衝撃からたった一度だけ守ってくれる →既に効力は失っている
・丈夫な皮製のブーツ&手袋 →生の試練にてロスト
・ベストタイプのプロテクター →生の試練にてロスト
・両刃の多目的ナイフ
・空色の台座にミモザリーフモチーフのブローチ
装着者をあらゆる攻/衝撃からたった一度だけ守ってくれる
・ウェストポーチ&ショルダーバッグ型のマジックバッグ
・耐寒耐暑のエンチャントが付与されたケープ
所有者の思い描く色、柄に変わる迷彩の魔法も付与されている
・せいろ入り桃まん型マルチ加湿器
加湿タンクを調理器具に代えれば加熱調理も可能
付属の調理器具も含め、キリカ様とナイトストーカー様より購入
件名 | : 届かない手紙たち |
投稿日 | : 2023/09/25(Mon) 19:38 |
投稿者 | : マリ |
参照先 | : |
パパ、ママ、お元気ですか。
あたしは今、流刑の都と呼ばれる場所にいます。
なんとこの都は、異世界なのだそうです。ひとや、人じゃないひとたちがたくさん住んでいます。
実際に、肌が紫色の人や、ゾンビ?だという人にも会いました!いい人たちばかりです。大好きな友だちも出来ました。
最初はびっくりして、信じられなくて、毎晩布団の中で泣いていたけど、最近は静かな夜もちょっとずつ増えてきました。慣れってすごいですね。
こっちでは色んな雑用をしてお賃金をもらってなんとか暮らしています。
ママのお手伝いをもっとしておけばよかったなあと思う日々です。お皿洗いがとても上手になったので、帰ったらいっぱいするね。
毎朝走っているから、体力もちょっとずつついてきた気がします。今ならパパのランニングにも付き合ってあげられるんじゃないかな。眠いからイヤ!一人で走って!なんてもう言わないよ…たぶん。
パパ、ママ、お元気ですか。
あたしが都に流れ着いて、二ヶ月と少しが経ちましたが、都はまだまだ驚くことでいっぱいです。
毎朝走って、素振りして、働いて、寝る前に瞑想と呼吸法を繰り返す日々は、あっという間に過ぎていきます。光陰矢の如しとはこういうことなのでしょう。
最近は季節の移り変わりも感じます。都でも、リリリと鳴く虫の声が聞こえてきます。そっちにいる虫と同じなのかな?
いつだったか、庭から虫がはいってきて、三人でわーわー騒ぎながらなんとか追い出したのを思い出します。自分も虫が嫌いなのにがんばってくれたあの時のパパ、かっこよかったねって、時々ママと話していたんですよ。
こんなことになるなら、きちんと伝えればよかったな。そうしたら、パパは喜んでくれたでしょうか。…喜びすぎて、ちょっとウザいカモ。でも、今はそんなパパが恋しいです。
ママは、あたしがいなくなって泣いていませんか?
泣き虫だって呆れてたけど、あたしもママのことは言えないみたいだって、こっちに来てから気が付きました。でもね、泣くのは夜、布団の中でだけって決めているんです。じゃないと際限なく泣きわめいてしまいそうだから。
似るんだったら、ママの器用なトコがよかったなあ。
それじゃあ、またね。
パパ、ママ、お元気ですか。
あたしはなんと先日、都で出会った人たちとパーティーを組んで冒険にいきました!まあ、あたしはただの荷物持ちだったんだけど。
忘れられた庭園と呼ばれる緑あふれる美しい場所にいって、キレーだけどちょびっと危ないちょうちょに、顔が濃くて腕試しが好きなトレント、記憶を読んで秘密を大声で暴露してくるというはたメーワクなマンドラゴラなんかに出会いました。
それから、お肌にいいという実を摘んで、ちょっと不思議な種や、薬草も採集しました!すごいよね、物語みたいだけど、本当にあったことなんですよ!
だけど、そう、楽しいだけじゃなくて、危ないこともありました。
あたしはてっきり魔物っていったら、怖くて危ない動物みたいなのや、いてもゴブリンみたいな…そういう、異形のものを想像してたのに、今回出遭ったのは、フツーの女の人に、みえました。
だけどその女の人はフツーではなくて、あたしたちを「半殺しにする」といって襲ってきたんです。
危ない場面もありましたが、結果的にはみんな無事にやり過ごすことができて、あたし自身は怪我どころか痛い思いをすることもなく終わったんだけど、一晩経ったら、なんだかすごく、こわくなってしまって。
正直この手紙を書いている今も、気を抜くと手がふるえてしまいそう。
だけど、あたしは何がこわいんだろう。自分でもわからないんです。
危ないメに遭ったから?仲間が傷ついてしまうかもしれなかったから?敵が人の形をしていたから?それとも、これからも今回みたいなことが何度も起こるだろうから?今回は無事だったけど、次回はどうなるかわからないから?
そしたらあたしは、どうするんだろう。どうなっていくんだろう。
自分のことなのに、なにもわからないのが、こわいのかもしれません。
まだ三か月、もう三か月。
流れ着いた時は暑かったのに、今じゃずいぶんと寒くなってきていて、きっとすぐに冬になるのでしょう。都じゃ雪は降るのかな。
風邪をひかないように、元気でいてください。
それじゃあ、またね。
パパ、ママ、お元気ですか。
少しずつさむい日が増えてきましたね。とはいえ、まだあたたかい日もちらほらとありますが。
都は不思議なところで、都の人たちが夏だと思えば暑く、冬だと思えば寒くなる…らしいのです。
時々あるあたたかい日は、あたしが時間が過ぎるのをこわがっている所為かな、なんて。
それでも確実に日々は過ぎていきます。
日当たりの問題なのかな?都はくもりばかりだけど。借りている部屋にいると、さむいなって思うことが多くなってきました。こういう日は、パパが淹れてくれた熱い緑茶が飲みたくなります。
透明なポットのなかで、ゆっくり茶葉が開く瞬間を眺めるのが好きでした。パパがポットを揺らすと、ぱぁっと澄んだ黄緑色が広がる、あの瞬間が、大好きでした。
なんかちょっとしんみりしちゃったけど、あたしは元気だから心配しないでください。
今まで出来なかったこと、しようとも思わなかっただろうことが、少しずつ出来るようになっていって、最近ちょっと、楽しいんです。
受け身をね、とれるようになってきたんですよ!パパが見たら卒倒しちゃうかな?ママはパパを宥めながら、すごいねって言ってくれるかな。
だからあたしは大丈夫。焦らないように、ゆっくりがんばっていきます。
それじゃあ、またね。
かえりたいよ。
パパ、ママ、明けましておめでとうございます。
年が明けました。明けてしまいました。
まだこんな風に思ってしまうあたしがいるんですが、そんなあたしを、そんなあたしだからいいんだと言って、支えてくれる人が、出来ました。
あたしね、都に流れ着くまでは、自分がこんなにも逃げ腰で弱っちい人間だったなんて、おもってもいませんでした。
パパとママがいないだけで何もかもがこわくって仕方がなくて、人の心に触れることも、触れられることも、おそろしくて。踏み込めないから、聞き分けのいいフリをして、その実ずっと逃げていたんです。
だけどその人が大丈夫だよっていってくれて、信じてみたら、同じものが返ってきて。それがこんなにもうれしいことなんだって、初めて知った気がします。
もちろん皆が皆心を開いてくれるわけじゃない。だけど、開いてくれる人もいる。受け入れてくれるひともいる。どうしようもない気持ちに寄り添ってくれるやさしいひとは、確かにいるんだって、そう気付かせてくれたんです。
一年の半分近くを都で過ごしているなんて信じられないくらいに、流れ着いてからの日々は瞬く間に過ぎていって、たぶん、今年もまた、あっという間に時間が過ぎていくんだろうなという予感があります。
今年はどんな一年になるのかな。少しくらい、前を向くことができるかな?
わからないけど、わからないから、きちんと向き合って、考えてみようと思います。向き合うことはすごくこわいけど、でも、がんばります。
パパとママにならこんなに素直になれるのになぁ。
まだまだ手紙を書くことはやめられないみたいです。
それじゃあ、またね。
パパ、ママ、お元気ですか。
気がつけばもうあと数日で2月も終わり、3月になります。
二人にこうして手紙を書くのも、すこしだけ久しぶりな気がします。いいことなのかな、わるいことなのかな。あたしにはまだわかりません。
今年はちっちゃい頃からずっとパパにつくってたチョコレートを、別の人につくってあげました。
ママが隣にいないので不安だったけど、ちゃんと作ることが出来て、なんていうのかな…すこしだけさみしいんだけど、でも、自分の中に二人がいるんだっていうのを感じられて、作ってよかったっておもいました。
あたしは今、こっちの日々をなんだかんだと楽しく幸せに過ごしています。色んな事に前向きになれるようにもなりました。
でも、やっぱりパパとママに会いたいです。こんなこと、口が裂けてもぜったいぜったい言えないけど。二人に会いたい。この気持ちはこの先ずっと抱えて生きていくことになるんだろうなぁ。
都にはよくしてくれる人がたくさんいて、この気持ちはその人たちの厚意を裏切るようなものなんじゃないかって、ずっと、まるでいけないもののように感じていました。
だけど最近、べつにいいんじゃないかって。二人に会いたいっていう気持ちを持ったままでも、ゆるされるんじゃないかって。そう考えるようになってきてて…。
なんだろ、なんだか書きたいことがうまくまとまらないや。いつものことな気もするけど。まあいっか。
とにかく、あたしは元気でやっているので、心配しないでください。
それじゃあ、またね。
パパ、ママ、お元気ですか。
今日は母の日です。この手紙と同じで、渡せないのはわかってるのに、でも、カーネーションを買いました。
定番の赤に、ママが好きなピンク。白いカーネーションも花束にくわえてもらいました。
あのね、あたし最近、花言葉を勉強してて。色だけじゃなくて、本数でも意味が変わったり、奥深くって楽しいんですよ!
それで、そう、白いカーネーションの花言葉なんですが、「私の愛情は生きている」「尊敬」。亡くなった母親を偲んで贈るのが定番なんだそうです。すごくすごく悩んだんだけど、でも、あたし、この都で生きていこうって、そう思って…。
最初は勲章なんか手にはいらないだろうっていう、消極的な理由でした。
今はそれ以外にも、この都で生きていきたい理由があるから、って、そう思ってて。そう思ってるんだけど。
でもね、でも、もしかしたら、手を伸ばせば手が届くかもしれない、っていう可能性を示唆されて。
だけど、
(これ以降、文字が滲んで読めなくなっている。辛うじて読み取れるのは「ごめんなさい」という六文字だけ。)
パパ、ママ、お元気ですか。
あたしはあんまり元気じゃなかったりします。
流刑の都に流れ着いて一年と数日が過ぎました。
それ自体は自分でもびっくりするくらいに結構すんなりと受け入れられたんですが…。
それ以外の、おおきなことやちいさなことが、あたしに「此処はお前のいるべき世界ではない」と囁くのです。
すごくゴーマンで恥ずかしい話なのですが、あたしは今まで、自分は比較的いい子だと思っていました。
だけどそれはパパとママに愛されて慈しまれていたからでした。二人の庇護の下にいて、余裕があったからこそ他人を労われていただけのことで。
こっちにきてからあたしは、自分、自分、自分。自分のことばっかり。最近少しだけ余裕ができて、そんな自分に気がついて、愕然としました。
人の強さを信じられずに、人のやさしさを素直に受け取ることも出来ずに、自分の命の為に自分の手を汚すことすらためらってしまう。
ひどくちっぽけで、矮小な人間なんだって思い知らされて……でも、それでも、あたしは皆の…大切なひとの隣にいたい。卑屈に背中を丸めて見ているんじゃなく、きちんと並んで立って、同じ方向を見ていたい。
身の丈に合わない願いなのはわかってるけど、その願いの為に辛い思いをするばかりか、やさしい人たちに甘えて支えてもらうことになっても、どうしても、どうしても、どうしても、諦められないんです。
そのくせこうして二人に弱音を吐いて…どうしようもなくワガママで弱っちいあたしを、どうか二人はゆるさないでください。
それじゃあ、またね。
あたしは今、流刑の都と呼ばれる場所にいます。
なんとこの都は、異世界なのだそうです。ひとや、人じゃないひとたちがたくさん住んでいます。
実際に、肌が紫色の人や、ゾンビ?だという人にも会いました!いい人たちばかりです。大好きな友だちも出来ました。
最初はびっくりして、信じられなくて、毎晩布団の中で泣いていたけど、最近は静かな夜もちょっとずつ増えてきました。慣れってすごいですね。
こっちでは色んな雑用をしてお賃金をもらってなんとか暮らしています。
ママのお手伝いをもっとしておけばよかったなあと思う日々です。お皿洗いがとても上手になったので、帰ったらいっぱいするね。
毎朝走っているから、体力もちょっとずつついてきた気がします。今ならパパのランニングにも付き合ってあげられるんじゃないかな。眠いからイヤ!一人で走って!なんてもう言わないよ…たぶん。
パパ、ママ、お元気ですか。
あたしが都に流れ着いて、二ヶ月と少しが経ちましたが、都はまだまだ驚くことでいっぱいです。
毎朝走って、素振りして、働いて、寝る前に瞑想と呼吸法を繰り返す日々は、あっという間に過ぎていきます。光陰矢の如しとはこういうことなのでしょう。
最近は季節の移り変わりも感じます。都でも、リリリと鳴く虫の声が聞こえてきます。そっちにいる虫と同じなのかな?
いつだったか、庭から虫がはいってきて、三人でわーわー騒ぎながらなんとか追い出したのを思い出します。自分も虫が嫌いなのにがんばってくれたあの時のパパ、かっこよかったねって、時々ママと話していたんですよ。
こんなことになるなら、きちんと伝えればよかったな。そうしたら、パパは喜んでくれたでしょうか。…喜びすぎて、ちょっとウザいカモ。でも、今はそんなパパが恋しいです。
ママは、あたしがいなくなって泣いていませんか?
泣き虫だって呆れてたけど、あたしもママのことは言えないみたいだって、こっちに来てから気が付きました。でもね、泣くのは夜、布団の中でだけって決めているんです。じゃないと際限なく泣きわめいてしまいそうだから。
似るんだったら、ママの器用なトコがよかったなあ。
それじゃあ、またね。
パパ、ママ、お元気ですか。
あたしはなんと先日、都で出会った人たちとパーティーを組んで冒険にいきました!まあ、あたしはただの荷物持ちだったんだけど。
忘れられた庭園と呼ばれる緑あふれる美しい場所にいって、キレーだけどちょびっと危ないちょうちょに、顔が濃くて腕試しが好きなトレント、記憶を読んで秘密を大声で暴露してくるというはたメーワクなマンドラゴラなんかに出会いました。
それから、お肌にいいという実を摘んで、ちょっと不思議な種や、薬草も採集しました!すごいよね、物語みたいだけど、本当にあったことなんですよ!
だけど、そう、楽しいだけじゃなくて、危ないこともありました。
あたしはてっきり魔物っていったら、怖くて危ない動物みたいなのや、いてもゴブリンみたいな…そういう、異形のものを想像してたのに、今回出遭ったのは、フツーの女の人に、みえました。
だけどその女の人はフツーではなくて、あたしたちを「半殺しにする」といって襲ってきたんです。
危ない場面もありましたが、結果的にはみんな無事にやり過ごすことができて、あたし自身は怪我どころか痛い思いをすることもなく終わったんだけど、一晩経ったら、なんだかすごく、こわくなってしまって。
正直この手紙を書いている今も、気を抜くと手がふるえてしまいそう。
だけど、あたしは何がこわいんだろう。自分でもわからないんです。
危ないメに遭ったから?仲間が傷ついてしまうかもしれなかったから?敵が人の形をしていたから?それとも、これからも今回みたいなことが何度も起こるだろうから?今回は無事だったけど、次回はどうなるかわからないから?
そしたらあたしは、どうするんだろう。どうなっていくんだろう。
自分のことなのに、なにもわからないのが、こわいのかもしれません。
まだ三か月、もう三か月。
流れ着いた時は暑かったのに、今じゃずいぶんと寒くなってきていて、きっとすぐに冬になるのでしょう。都じゃ雪は降るのかな。
風邪をひかないように、元気でいてください。
それじゃあ、またね。
パパ、ママ、お元気ですか。
少しずつさむい日が増えてきましたね。とはいえ、まだあたたかい日もちらほらとありますが。
都は不思議なところで、都の人たちが夏だと思えば暑く、冬だと思えば寒くなる…らしいのです。
時々あるあたたかい日は、あたしが時間が過ぎるのをこわがっている所為かな、なんて。
それでも確実に日々は過ぎていきます。
日当たりの問題なのかな?都はくもりばかりだけど。借りている部屋にいると、さむいなって思うことが多くなってきました。こういう日は、パパが淹れてくれた熱い緑茶が飲みたくなります。
透明なポットのなかで、ゆっくり茶葉が開く瞬間を眺めるのが好きでした。パパがポットを揺らすと、ぱぁっと澄んだ黄緑色が広がる、あの瞬間が、大好きでした。
なんかちょっとしんみりしちゃったけど、あたしは元気だから心配しないでください。
今まで出来なかったこと、しようとも思わなかっただろうことが、少しずつ出来るようになっていって、最近ちょっと、楽しいんです。
受け身をね、とれるようになってきたんですよ!パパが見たら卒倒しちゃうかな?ママはパパを宥めながら、すごいねって言ってくれるかな。
だからあたしは大丈夫。焦らないように、ゆっくりがんばっていきます。
それじゃあ、またね。
かえりたいよ。
パパ、ママ、明けましておめでとうございます。
年が明けました。明けてしまいました。
まだこんな風に思ってしまうあたしがいるんですが、そんなあたしを、そんなあたしだからいいんだと言って、支えてくれる人が、出来ました。
あたしね、都に流れ着くまでは、自分がこんなにも逃げ腰で弱っちい人間だったなんて、おもってもいませんでした。
パパとママがいないだけで何もかもがこわくって仕方がなくて、人の心に触れることも、触れられることも、おそろしくて。踏み込めないから、聞き分けのいいフリをして、その実ずっと逃げていたんです。
だけどその人が大丈夫だよっていってくれて、信じてみたら、同じものが返ってきて。それがこんなにもうれしいことなんだって、初めて知った気がします。
もちろん皆が皆心を開いてくれるわけじゃない。だけど、開いてくれる人もいる。受け入れてくれるひともいる。どうしようもない気持ちに寄り添ってくれるやさしいひとは、確かにいるんだって、そう気付かせてくれたんです。
一年の半分近くを都で過ごしているなんて信じられないくらいに、流れ着いてからの日々は瞬く間に過ぎていって、たぶん、今年もまた、あっという間に時間が過ぎていくんだろうなという予感があります。
今年はどんな一年になるのかな。少しくらい、前を向くことができるかな?
わからないけど、わからないから、きちんと向き合って、考えてみようと思います。向き合うことはすごくこわいけど、でも、がんばります。
パパとママにならこんなに素直になれるのになぁ。
まだまだ手紙を書くことはやめられないみたいです。
それじゃあ、またね。
パパ、ママ、お元気ですか。
気がつけばもうあと数日で2月も終わり、3月になります。
二人にこうして手紙を書くのも、すこしだけ久しぶりな気がします。いいことなのかな、わるいことなのかな。あたしにはまだわかりません。
今年はちっちゃい頃からずっとパパにつくってたチョコレートを、別の人につくってあげました。
ママが隣にいないので不安だったけど、ちゃんと作ることが出来て、なんていうのかな…すこしだけさみしいんだけど、でも、自分の中に二人がいるんだっていうのを感じられて、作ってよかったっておもいました。
あたしは今、こっちの日々をなんだかんだと楽しく幸せに過ごしています。色んな事に前向きになれるようにもなりました。
でも、やっぱりパパとママに会いたいです。こんなこと、口が裂けてもぜったいぜったい言えないけど。二人に会いたい。この気持ちはこの先ずっと抱えて生きていくことになるんだろうなぁ。
都にはよくしてくれる人がたくさんいて、この気持ちはその人たちの厚意を裏切るようなものなんじゃないかって、ずっと、まるでいけないもののように感じていました。
だけど最近、べつにいいんじゃないかって。二人に会いたいっていう気持ちを持ったままでも、ゆるされるんじゃないかって。そう考えるようになってきてて…。
なんだろ、なんだか書きたいことがうまくまとまらないや。いつものことな気もするけど。まあいっか。
とにかく、あたしは元気でやっているので、心配しないでください。
それじゃあ、またね。
パパ、ママ、お元気ですか。
今日は母の日です。この手紙と同じで、渡せないのはわかってるのに、でも、カーネーションを買いました。
定番の赤に、ママが好きなピンク。白いカーネーションも花束にくわえてもらいました。
あのね、あたし最近、花言葉を勉強してて。色だけじゃなくて、本数でも意味が変わったり、奥深くって楽しいんですよ!
それで、そう、白いカーネーションの花言葉なんですが、「私の愛情は生きている」「尊敬」。亡くなった母親を偲んで贈るのが定番なんだそうです。すごくすごく悩んだんだけど、でも、あたし、この都で生きていこうって、そう思って…。
最初は勲章なんか手にはいらないだろうっていう、消極的な理由でした。
今はそれ以外にも、この都で生きていきたい理由があるから、って、そう思ってて。そう思ってるんだけど。
でもね、でも、もしかしたら、手を伸ばせば手が届くかもしれない、っていう可能性を示唆されて。
だけど、
(これ以降、文字が滲んで読めなくなっている。辛うじて読み取れるのは「ごめんなさい」という六文字だけ。)
パパ、ママ、お元気ですか。
あたしはあんまり元気じゃなかったりします。
流刑の都に流れ着いて一年と数日が過ぎました。
それ自体は自分でもびっくりするくらいに結構すんなりと受け入れられたんですが…。
それ以外の、おおきなことやちいさなことが、あたしに「此処はお前のいるべき世界ではない」と囁くのです。
すごくゴーマンで恥ずかしい話なのですが、あたしは今まで、自分は比較的いい子だと思っていました。
だけどそれはパパとママに愛されて慈しまれていたからでした。二人の庇護の下にいて、余裕があったからこそ他人を労われていただけのことで。
こっちにきてからあたしは、自分、自分、自分。自分のことばっかり。最近少しだけ余裕ができて、そんな自分に気がついて、愕然としました。
人の強さを信じられずに、人のやさしさを素直に受け取ることも出来ずに、自分の命の為に自分の手を汚すことすらためらってしまう。
ひどくちっぽけで、矮小な人間なんだって思い知らされて……でも、それでも、あたしは皆の…大切なひとの隣にいたい。卑屈に背中を丸めて見ているんじゃなく、きちんと並んで立って、同じ方向を見ていたい。
身の丈に合わない願いなのはわかってるけど、その願いの為に辛い思いをするばかりか、やさしい人たちに甘えて支えてもらうことになっても、どうしても、どうしても、どうしても、諦められないんです。
そのくせこうして二人に弱音を吐いて…どうしようもなくワガママで弱っちいあたしを、どうか二人はゆるさないでください。
それじゃあ、またね。
覚書であったり、逃避先であったり、届かない手紙であったり、ファンアート(メタァ)だったり、その他いろいろ