Strafkolonie-キャラクター資料館【本家/学園共用】
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投稿日 : 2020/05/16(Sat) 19:23
投稿者 アスブリッド
参照先
設定資料、邂逅録等
件名 世界1
投稿日 : 2020/05/16(Sat) 19:28
投稿者 アスブリッド
参照先
その世界にはただ水だけが在った。他には何もなかった。
だがある日、一つの種子がその世界に落ちた。
種子は発芽し、根を伸ばし、枝葉を広げ、やがて大樹となり、天と地は分かたれた。

大樹の影により生み出される昼と夜は交互に訪れ、やがて大樹はその目的に従い新たな生命を四つ生み出した。
その姿は他世界では竜と呼ばれるものに酷似していた。
四頭の竜はそれぞれ昼と夜の側面を象徴し、大樹の影が作り出す四つの季節を好んだ。
四頭の竜だけが生きる世界が永く続き――やがて大樹の根は球体を形成し、世界……星を全て包み込んだ。

次に大樹は根の上に新たな生命の源を置いた。
原初のそれは植物、動物……様々に姿を変えて数多く繁栄し――最終的に最も繁栄したのは二足歩行を行う、ニンゲンと呼ばれる生き物だった。
竜たちは言葉を話す生き物の中でいっとう、ニンゲンが好きだった。ニンゲンは賢くて、竜の言葉を憶えるものがいたからだ。
自分たち以外の存在が言葉を話してくれるのは、とても嬉しかった。
だからニンゲンの姿を模して、ニンゲンに関わることにした。

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