Strafkolonie-キャラクター資料館【本家/学園共用】
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fld_nor.gif 過去の日記帳
投稿日 : 2020/05/25(Mon) 13:52
投稿者 リアン
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 昔の事を忘れるってことは絶対にないと自負できる。だけど……いや、だからこそか。俺はこうして昔の事を書き残しておこうと思う。
 ある意味で供養っていうのかもしれないな。昔の俺を、昔の世界の事をここに書いてこの世界の俺にバトンタッチをしたい。まぁそんなポエム集レベルの日記だ。もし何らかの事情で俺以外の奴がこれを見ているのなら……そっと元あった場所に戻しておいてくれ。
 もし俺が死んだあとならそのまま焼却してくれ。じゅないと化けて出るからな? なんてよ。
件名 過去編
投稿日 : 2020/06/11(Thu) 21:44
投稿者 リアン
参照先
 で、過去編本番だ。つまり昔の出来事だな。 
 俺は元々は孤児だ。つっても俺の世界じゃ珍しい物じゃない。ホントろくでもない世界だったからな。
 そこで俺はずっと生きてきた。仲間って呼べるのは5人だけ、俺を含めて6人が世界の全てだった。そいつらとずっと一緒に戦ってきたよ。
 ある程度成長して冒険者になれた時は嬉しかったなぁ。やっとここから俺たちの生活は安定するんだって……それから1年。ホントに俺たちの戦果は増えていって難しい仕事にも挑戦し始めた、もしかしたら冒険者としての最大級の名誉であるゴールドランクになれるかもって息巻いて……それが終わりの始まりだ。
 最初に死んだのはエド。率先して先陣を切って……あっさり死んだ。何も声もかけてやれなかった。どうやって俺たちが生きて帰ったかも覚えていない。だけどあいつの形見だけはしっかり回収できたのは。俺の最大の戦果だな。
 次がアニキ……ユーリだ。エドが死んだあとに守ってやれなかったってずっと悔やんでた。そして皮肉なものだよな。エドの抜けた穴が原因でアニキも死んだ。俺とカミラ姉さんだけじゃ前線を支えきれなかった。あの時は悔しかった、本当に。
 そしてカミラ姉さん。たぶん責任を感じてたんだろうな。最前線で無茶をして……ドラゴンに髪の毛すら残らず焼き尽くされた。そしてトレバーが単身でドラゴンの前に立って……囮になった。おかげでその時は逃げ出すことができた。いや、逃げ出すことしかできなかった……あの時の俺たちじゃ、ドラゴン相手に勝ち目なんて無かったから。
 それからしばらくは簡単な仕事ばかりだった。俺とイブ2人じゃ仕事もできないし何より……お互いに死んでほしくなかった。でも不運ってのは重なるよな。盗賊に鉢合わせ、もみくちゃの乱戦になってあいつも死んだ。
 それからはよく覚えてない。酒飲んで仕事に出て帰ってきて寝て仕事に出て……覚えてることは2つだけ。カミラ姉さんとトレバーの仇だったドラゴンをこの手で切り伏せた事。そしてイブを殺した盗賊組織、その関連組織を含め全て根絶やしにしたこと。その功績で皮肉にもゴールドランクさ。ホント笑える冗談だ。
 そしてある遺跡で……罠にかかって瀕死になった。俺らしい最後だって思ってた。だけど夢なのか違うのか。久々に兄弟たちが俺の前にいた。誰一人歓迎してくれなかった。あいつらはさ、俺にもっと生きてほしいって。笑ってほしいって。そんな事をみんなして言ってきて。目が覚めたらこの世界だ。
 こんな事されてふさぎ込んでたら家族に顔向けできないだろ。だから俺は伸ばし放題だった髪を縛って上を向いた。こうしてこの世界での俺がはじまりましたとさ。ちゃんちゃん。

 ……ちゃんと言われた事は守ってるぜ皆。俺はこの世界でダチもできて楽しくやってる。だからもう少し待っててくれ。今度は笑いながら。ダチとの話を土産にそっちにいけるようにするから。

戦績自慢ってわけじゃないが。まぁ一応元の世界の俺たちの称号みたいなものも並べておくか。

ノースハイトファミリー(つまりパーティ)として
最終ランク:シルバー
・未知の探究者(様々な遺跡や未開拓地域を走破した称号)
・マネーランカー(1時期店で1番稼いだ冒険者に与えられる称号)
・フィッシャーキング(スカイリバーの怪魚を倒した称号)
・ファミリー(他のメンバーとチームを組まず1年以上活動した冒険者に与えられる称号)

リアン・ノースハイト単独
最終ランク:ゴールド

・ノーチーム(1人で活動する冒険者の事)
・バンディットスレイヤー(多数の盗賊組織を撃破した者。自身の保有する記録は5組織)
・アンチウォンテッド(賞金首を多数狙い、逆に賞金首内で賞金首となった者)
・ソードマスター(ひとつの武器だけで多数の依頼を達成した者に与えられる。俺の場合剣だけだったためソードマスター)
・ドラゴンバスター(ドラゴンを撃破した証)
件名 過去の出来事
投稿日 : 2020/06/11(Thu) 21:22
投稿者 リアン
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 次は家族……だった奴らの事だ。だったの理由は全員死んだからだ。まぁある意味過去編本番ってことさ。ということで上から紹介していくぞ。あ、苗字ついてるがこいつら誰1人血なんてつながってないからな。なんか適当に名乗ったのが始まりだっただけだから。
 ユーリ・ノースハイト。俺たちの兄貴分だ。俺たちの中で最年長だった。ガタイはでかいんだが武器の扱いはからっきしでな。もっぱら魔法攻撃専門だった。今じゃ俺の方が年上だ。もしまた会えたら一緒に酒飲もうぜアニキ。種族は人間。
 カミラ・ノースハイト。彼女は姉貴分だったな。すっごく優しい人でな、いつも俺たちを支えてくれた。でもたぶん怒らせると1番強いんじゃないかな。少なくとも剣で俺が勝った記憶がない……もうあんたが心配しなくてもいい剣士になれたかな? 種族はエルフだ。
 で、俺。説明省略。イケメンで強い剣士様だ。え、イケメンじゃないって? そういうことにしておいてくれよ。
 エド・ノースハイト。色々な武器を使いこなして滅茶苦茶強い奴。文字通り勇者って性格をした優しい奴。結局負け越したまま1番最初に逝きやがった。お前との勝負は今でも忘れない。また今度やろうぜ、その時は勝つから。種族は人間だ。
 トレバー・ノースハイト。気弱な弓士。ホントに憶病でな。スライム相手に完全ビビリ。でも射撃の腕は間違いなく1番だし何よりも1番勇敢に散っていった。ついでに我らが料理長様だ。お前の飯もう1回食べたいなぁ。種族は獣人。
 イブ・ノースハイト。俺たちの末妹。まぁ可愛い妹分ってやつだ。勝気でわがまま。だけど、やっぱりかわいい妹だった。最後まで生き残ってくれたけど……だからこそ、守ってやりたかったな。まぁ待っててくれ。色々なお話を土産にいつか行くから。種族はエルフだ。
件名 元の世界の事
投稿日 : 2020/06/11(Thu) 20:39
投稿者 リアン
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 で、ここからは過去の事だ。まずはそうだな……俺の元いた世界。レードラスについて書いていくか。
 正直にいっちまえばこの世界が天国に見えるほどにくそったれな場所だった。
 いつも国同士でドンパチドンパチ。おかげで魔力があちこちを満たしまくってその関係で動物が狂暴化したり特殊能力を持って人を襲う。ホントとんでもない世界だった。
 でも全部が全部悪いってわけじゃない。その分冒険者の需要も高いから少なくともくいっぱぐれる事はないし、戦争のおかげっていうのも癪だが医療や学習面の水準はかなり高かった。魔法に関しては一般教養レベルだ。文字は書けないけど魔法は使える。なんて奴が珍しくない世界だったからな。
 それに道具に関してもこの世界でいう科学に近い事を魔法で補ってたからこの世界の道具にも比較的馴染みやすいってのも利点だったかもな。

 そんな世界だから冒険者も他の世界とは色々と違うみたいでな。一応それの補足だ。他の世界じゃ冒険者っていうのは自由業みたいな扱いかもしれないが。俺の世界じゃ国が管理運営してる。ぶっちゃけて言えば公務員だ。別名予備兵士軍。魔物の駆除や遺跡の調査で報酬をもらい訓練しておく。その中でもめぼしい奴には国から声がかかって騎士や兵士ってわけだ。
 だから区分もかなり厳密でな。それを下に記載しておく。

冒険者としてのランク
ウッド:冒険者としての経験が少ない者。駆け出しのようなもの。
アイアン:冒険者として最も多いクラス。ひとつの国にひとつのギルドがあるんだが。そのギルドの中で4割前後はこれだ。
ブロンズ:この辺までくれば1人前。国からの依頼なんかも来るようになる。だが同時に数も少ない。ギルド全体でも2割から3割程度だ。
シルバー:ここに来ればもはや扱いとしちゃ英雄に片足突っ込んだグループだろうな。報酬の値段も扱いも桁が違う。ブロンズで5回仕事するよりシルバー1回の方が多いくらいだ。だが同時に数も恐ろしく少ない。2割未満って言われてるな。
ゴールド:で、ここに至ればもはや知らない奴はいないレベルになる。悪名か英名かは別としてな。だが普通に依頼をこなすだけじゃこれは難しい。何らかの功績。付加価値がないとここには至れない。俺の場合はドラゴン討伐と盗賊組織の根絶。このふたつが昇格の切欠になった。全く嬉しくなかったけどな。ちなみに数はギルドの内部で片手で数えられる程度のグループ。もしくは個人って話だ。なんでわからないのかって? ほとんどが冒険者をやめるからだよ。死んだりさっさと騎士隊長になったりしてな。だから1人の上にその辺にもならなかった俺は色々な意味で変な奴だったのさ。
件名 持ち込めたもの
投稿日 : 2020/05/25(Mon) 14:08
投稿者 リアン
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 まずは持ち込めたものだ。まぁこれに関しては死後に誰かに譲っても良い内容だな。もし使いたいなら使ってくれ。別にかまいやしないよ。

魔剣
 元の世界から持ち込めた俺の愛剣。たしか剣狩りとかいう賞金首が持ってた剣の1本だったな。
 見た目はただのロングソード。でも切れ味は無い。じゃあどうすれば剣になるかって? 食わせるんだよ魔力をな。
 そうすることで赤い光が剣から放たれるそうすればもうこれは立派な剣だ。後は流せば流すほど切れ味は増していく。それこそすごい魔法使いが使えばとんでもない切れ味になるんじゃないか? しらないけど。
 それにこの剣は実質破壊不可能の剣だ。頑丈ってのもだがそれ以上に魔力で再生する。だから整備もいらなければ調整もいらない。俺みたいな面倒くさがりにはもってこいの1品だ。
 ああ、それと……この剣。他人の魔力を食わせることもできる。方法は……剣を握る者なら大体予想着くだろ?
 ちなみに名前は知らない。元々俺の剣じゃないからな。

三式魔動防御装具
 こっちは俺の世界で普遍的に流通してた魔法の鎧だ。通称洗える防具。
 魔力を流せば流すほど固くなる。最大でプレートアーマーにも匹敵する防御力だ。便利だろ。
 でもな、鍛えなくても鎧が着れる……なんて代物じゃない。これは魔力をアホみたいに消費する。だから流せば流すほど疲弊するわけだ。
 これに魔力流したまま走り回れるような体力があるならたぶんプレートアーマー着ても走り回れると思うぜ?
 まぁジャケット型とかコート型とかあるし。暑い場所にこういう服装で行けるのは便利だから。オシャレさんや汎用性が欲しいってやつには便利かもしれないな。

 後の物はこの世界で手に入れた代物だ。普通に店で売ってるからそこで調べてくれ。

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