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件名 | : 冒険の結果 |
投稿日 | : 2021/08/29(Sun) 12:21 |
投稿者 | : 常夜露 |
参照先 | : |
灰色の世界は、この流刑世界に定着することなく崩滅した。
未踏区域が接続されて安定するのは稀って話だけど、稀で良かったよ。
コカトリスタチューによる汚染は、都に持ち込まれていない。
それはそれとして、耐用年数の過ぎたダイヤメイカーが動かなくなるまでダイヤモンドを生産、売却。
まあ何百枚って金貨になったから――
『参加者各位に、ひとり金貨20枚』
が報酬ってことで。冒険者ギルドで受け取ってね。
なお夜明ちゃんには50枚を押し付けておきました。
いいよね?
彼女には、時間が必要だから。
いくらロボで、ある程度成長した姿で生まれたとは言え――生まれたばかりだから。
まずは都を見て回って――遊んで回ったっていい。それが出来るだけのお金を。
なお誰かと一緒に住むのは、めちゃくちゃ甘えちゃいそうで恥ずかしいからイヤだそうで。
当面は歯車亭に泊まることにした様子。
ま、見かけたら優しくしてやろうじゃない。
それなりに、テキトーにさ。
われわれはあの子のママじゃないんだから、愛なんて重いものを持ち出すまでもなく。ね。
(――冒険者ギルドを通じた告知――)
新しい未踏区域を探索に行こう!!!!!!!!!!!!!!!!
何となく海を泳いでたら、沖の方から電波を受信してさ。
解析したらどうやら救難信号だったから、発信源に向かってみたの。
島――島って言うか、陸地の一部が千切れて漂流してきたって感じだったけど。とにかく陸地を発見して。
上陸して、ちょっと調べて――すぐに逃げ帰ってきたよ。ひとりじゃあ手に余ると思ってね。
有体に言って『死の世界』だった。
自ら動くものなんて、見た範囲には何もなかった。
でもそれは、たぶん、たまたま運が良かっただけなんだ。
陸地の端に倒れてた死体が、手書きのメモを握ってた。
「
(文字は震えて掠れている――)
もしこの灰色の海が俺の妄想や幻覚でないのなら、
もし何かの間違いでこの海の向こうに人がいて、いつかこれを読んでくれるのなら、
そしてまだ奴らの影響を受けていないのなら、警告しておく。
奴らに見られるな。
見られたら終わりだ。
俺たちは終わった。
気付いたときには、もうどうしようもなかった。
奴らの視界に決して入るな。
見られたら分かる。背筋にゾクゾク来るから分かる。
そのときは諦めろ。少人数で済むなら問題ないと思うが、でも見られた奴は全員殺した方がいい。特に女は。
幸運を祈る。
(次のページに、怪物の絵が描いてある。これが『奴ら』だろう。
それはニワトリの体に、竜の翼、蛇の尾が生えた姿だった。
黒のボールペンで簡単に描かれたもので、色はない。)
」
絵は、まあ、コカトリスかな。
もしそれがあのとき近くにいて、メモを読む前にあっさり見られていたらと思うと……。やれやれ。
そしてどうやら、救難信号を出していたのは、このメモの死体じゃないっぽい。
大雑把に測ったところ、発信源は陸地の中央くらいのよう。
『奴ら』は怖いけど、何が待っているのか気になるところよ。
とゆーわけで準備(主に心の準備)を整えて、改めて探索に行きたいんだけど……
ついては、暇な人は一緒に行かない?みたいな、そういう依頼――お誘い、かな?
そんな感じ。
決行:8/27(金)~8/28(土) いずれも22時開始予定。
報酬:冒険の実績
推奨装備:『奴ら』に直接見られないよう、体を隠せるもの。デカいマント、壁みたいな盾、いっそ着ぐるみなど。
主な成分:探索とかバトルとか
私書ID:c
※現地に行けるのは本イベント期間中のみ。